※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、チェリー・ストリート(CHERRY ST.)が、1992年にリリースしたアルバム『Squeeze It Dry』の 2曲目に収録。
今回のヘア/グラムメタル括りも発掘もので、テキサス・ヒューストンの80sメタル系の発掘レーベル、ぺリスレコーズのリリースの中からいってみましょう〜。
ぺリスレコーズを主宰しているのはトム・マサーズという人物なんですが、トム自らがギタリストとして活動していたバンドが、このチェリー・ストリートになります。「St.」は色んな読み方がありますけど、「Cherry Street」という楽曲があるので、「ストリート」で間違いないですね。
チェリー・ストリートは、ぎりぎり80sに引っかかった1989年に、ミシガン州出身のメンバーを中心に西海岸ロサンゼルスで結成されました。すぐさま制作した3曲入りデモが話題になり、MTVでも取り上げられるなど知名度を上げ、ガザリーズをはじめとした西海岸の有名クラブでライヴを行いました。
さらには全米でのツアーオファーも受け、テキサスを皮切りに30州近くでデンジャラス・トイズ、ウォレント、ヴィンス・ニール、スローター、プリティ・ボーイ・フロイド、スウィートF.A.をはじめとしたバンドと共演を果たします。
1992年にはセルフタイトルのデビュー作をリリースし、さらにはJRSレコーズ/BMGと契約し、デビュー作の音源も織り交ぜた本作『Squeeze It Dry』をリリース。ここにはキッスのトミー・セイヤーガプロデュースした楽曲も収録されていますね。
今回ピックアップした「Mary Goes Round」は、デビュー作にも収録されていた。80sのヘア・メタル風味全開のハード・ロック・チューンです!音圧が増してメジャー感のあるこちらのヴァージョンの方がいいですね~。
LAメタルの定番のようなドライヴするパワーリフと、キャッチーな雰囲気が80年代への郷愁を誘います。楽曲、パフォーマンスともに及第点を上げられるチェリー・ストリートでしたが、時代の波には抗えず、90年代のロックシーンの中で目立つこともなく、細々と活動を続けることになりました。
それから30年経過した2022年になって、トム自らぺリスレコーズを使ってチェリー・ストリートを蘇らせたわけですね。幻の当時のデモも含め再発されており、貴重音源をストリーミングでも聴くことができます。
ぜひ、一度聴いてみてください!