※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2023年5月12日、アメリカのハード・ロック・バンド、ヘヴンズ・エッジ(HEAVENS EDGE)の約33年ぶり2枚目のアルバム『Get It Right』がリリースされました。
80s系ヘア・メタル(正確には90年のデビューですけど、、)の中で、個人的にお気に入りのバンドのひとつ、ヘヴンズ・エッジがまさかの復活を遂げて、お約束のフロンティアーズレコーズからニューアルバムをリリースしました〜。
当時の楽曲は以前一度ご紹介しましたが、、
メタルとしてのハードエッジとメロハーと見紛うようなメロディが絶妙に交錯する逸材で、もう少し登場が早ければブレイクしたのでは?と思わせるバンドでしたね。
デビュー作のリリース後、98年に幻のセカンド用の楽曲等を集めた未発表音源集がリリースされましたけど、そこからも25年も経過しましたか〜。
90年代のオルタナ・グランジの波で姿を消したヘア・メタル系は、2000年代に入ってボチボチと復活し始め、かつてのイメージを残したり、見る影もなくなったり(汗)と様々な形で、結構な数のバンドがライヴに加え、新音源をリリースしていきました。
ヘヴンズ・エッジに関しては2013年ごろからライヴ活動を再開していたようですが、他のバンド達の流れからいえば少々遅すぎた復活劇である点は否めません。それにしても本作のジャケットのアートワークが、ブートレッグ感満載ですけど(汗)、純粋な新作ということになっています。
さて、肝心の音源の方ですが、ハード&ヘヴィな80s風味のロックをベースに、メロディアスな楽曲を要所要所にまぶした、デビュー作に比較的沿ったような作風に仕上がりました。ヘヴンズ・エッジの新作として、かつてのイメージと大きくかけ離れた失望を与える心配はないでしょう。
以前ピックアップしたデビュー作の「Find Another Way」のような、必殺のフックを持つ楽曲はないものの、少ないながらもメロディ重視の楽曲ではバンドのセンスと個性が感じられますね〜。
一方で当時からハードサイドの曲では、メロディに強いフックがあるわけでなく比較的大味でノリ重視の楽曲が並んでいましたけど、今回もそうしたタイプの楽曲が7割方並んでいる印象がします。
かつては若さゆえの快活さや勢い、プロデュースの良さも相まってエッジが効いていたので、ノリ重視の楽曲でも退屈さを感じることは少なかったんですが、ベテランとして落ち着いた分、少々だるく感じられるのも事実でした。
個人的にはやはりメロディ重視サイドの楽曲が好きなので、今回は4曲目に収められた「What Could've Been」をピックアップしました!比較的静かめに淡々と進行していく中で、じんわりと良質なメロディが心に染み入る逸品です。
いろいろ書きましたけど、せっかくの復活を遂げたんですから、ライヴ活動も含めヘヴンズ・エッジという良質なバンドの存在をシーンに知らしめて欲しいものですね!
それにしても、日本盤CDの発売が1カ月後とは、、、サブスク時代に1カ月も先に聴いた後で、ボーナストラック目当てで購入するんでしょうか。。
聴いてほしい度
75%
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