※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2022年12月16日、スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、レメディ(REMEDY)の1枚目アルバム『Something That Your Eyes Won't See』がリリースされました。
昨日はクラウンの新作をご紹介しましたが、ここのところ充実している北欧メロハーの良盤シリーズで、もう1枚期待のニューカマーのデビュー作(昨年末発売なので新作ではなく準新作?)をいってみましょう〜。こちら珍しくフロンティアーズではないですけど、ストリーミングにもばっちりアップされています。
レメディは2022年にストックホルムで、リーダーのロバート・“ロリー”・フォルスマンを中心に結成された、出来立てホヤホヤのバンド(プロジェクト?)です。ロバートはギターと作曲、プロデュースも担当していますね。
他のメンツは、ロバート・ワンダー・ズワン(Vo)、ワーク・オブ・アート他にも参加したジョナス・オーイジヴァル(Key)、ジョナス・ディッキロ(B)、フレドリック・カールバーグ(Ds)となっています。
実際のレコーディングには、ロイヤル・ハント、ナーニア、ワーク・オブ・アート他多数に参加したアンドレアス・パスマーク(B)、クラッシュ・ザ・システムのソレン・クロンクヴィスト(Key、Producer)、ダイナスティのジョージ・エッグ(Ds)他のクレジットがありますね。
クレジットからわかる通り、ロバート中心に3人のメンバーで始動し、レコーディング後にベース、ドラムをメンバーに迎えバンドとして本格始動した、という流れでしょうか。2月中旬にはストックホルムでのライヴも行われるようですし、ライヴも含めたバンドとしての積極的な活動を期待したいものです。
クラウンの場合、他のバンドとの掛け持ちメンバーの集合体ですから、どうしてもプロジェクト臭が拭えないんですけど、レメディはこのバンドに集中できるメンバーが集まったように見えます。例えばディグリードのようにレメディとして長期的に作品を重ねてほしいですね。
さて、肝心のデビュー作ですが、ミックスをエクリプスでお馴染みのエリック・マーテンソンが担当しているだけに、ソツのないタイトな音像で、古き良き北欧メロハーの本流を汲みつつも、モダンな要素もミックスされた現代に繋がるサウンド、作風に仕上がっています。
ロバート・フォルスマンによる楽曲は北欧メロハーをベースに、緩急自在にしてメロディのフック満点!どれもツボを得まくったもので、サポートを迎えつつも各メンバーのパフォーマンスは、新人とは思えないほど堂々としており、デビュー作として十分に及第点を与えたいレベルですね。
今回は1曲目に収められた「Living on the Edge」をピックアップしました!ハードエッジなギターリフとタイトなリズム、シンセの華麗な響きが絶妙に混ざり合う、極上の北欧メロディアス・ハード・ロック・チューンです!
フックの強いメロディを歌い上げるロバート・ワンダー・ズワンの歌唱もクセがなく心地よく聴けますね。楽曲や演奏の質の高さから、この掴みの1曲だけでも、相当な実力派だと理解させるのに十分でしょう。他にも良曲揃いのアルバムですから、全曲ストリーミングで試してほしいものです。
話題のクラウンもいいんですけど、パーマネントなバンドとしての期待も込めて、個人的にはレメディの方が好きかも?それにしても、これが日本盤ですぐに出ない状況とは一体、、。
聴いてほしい度
90%
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