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【楽曲紹介】アックス(AXE)「Fantasy of Love」

※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!

 

アメリカのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、アックス(AXE)が、1981年にリリースした2枚目のアルバム『Living of the Edgeの2曲目に収録。

 

通好みのバンドとして、美旋律愛好家やメロハーマニアに愛聴されてきたアックス。そのバンド名やフロリダ出身というイメージとは裏腹に、哀愁と叙情性に満ちたメロディを芳醇に含んだ楽曲を多く作り上げてきました。

 

その歴史は、中心人物のボビー・バース(Vo, G)らで活動していたべビーフェイスを、マイケル・オズボーン(G)を加えて、79年にアックスと改名したところから始まりました。メジャーのMCAと契約しリリースされた同年のデビュー作、そして本2作目は、いわゆるアメリカン・プログレ・ハードの色合いが強い作風になっています。

 

コーラスワークや鍵盤のアレンジなんかを聴くとまさにその典型で、STYXやサバイバーあたりに近い音像なんですが、いい意味でそこまでメジャー感や垢抜けきっていない味わいが、何ともいいんですよね。

 

効果的なツイン・リードは、むしろプレイング・マンティス辺りをイメージさせますけど、ボビーの声質にもよるのでしょうか、美しさの中に漂う少し男の哀愁や武骨さが、アックスを他にない魅力的な存在にしているように思えます。

 

セールス的にはアトコに移籍し、プログレ風味を後退させよりストレートで王道のアメリカン・ハードに接近したた3,4枚目が最高潮となりました。メロディへの拘りや叙情性も引き続き垣間見えるため、この2作が好きなマニアも多いかもしれません。

 

個人的には初期2作の路線が好みで、今回ピックアップした「Fantasy of Love」は、分厚いコーラスで彩られた、力強いフックを持つサビメロが忘れられない、珠玉のメロディアス・ハード・ロック・チューンです!コンパクトな中にドラマティックなムードを盛り込んだ楽曲に仕上がっていて、日本人の琴線を刺激する要素に溢れていますね。

 

聴きごたえのある良作を作り続けたものの、84年にマイケルが事故で急逝してしまう悲劇に見舞われ解散。その後ゼロコーポレーションから5枚目をリリースし復活。2019年の7枚目がファイナル作とされています。

 

日本盤のCDは再発、廃盤を繰り返す中で手に入らないものもあるでしょうから、ストリーミングで全アルバムが堪能できるのは嬉しいですね。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Fantasy of Love

Fantasy of Love

  • Axe
  • ハードロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes