※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、トレイディア(TRADIA)が、1988年にリリースした1枚目のアルバム『Trade Winds』の2曲目に収録。
ニュージャージー出身でキーボード奏者を擁する編成のトレイディア。アメリカのバンドらしからぬ叙情性のあるメロハーで、マニア心をくすぐるサウンドを聴かせてくれるアルバムとして、密やかに?知られています。
デビュー作の『Trade Winds』は、当時イギリスのFMレボルバー・レコーズの輸入盤CDを入手しました。世界地図の線画によるアナログとはジャケが違う、地球の画像と線画によるスペーシーなブルーのデザインが記憶に残っていました。
ストリーミングに最近アップされたようで、おススメにこのジャケが出てきて、妙に懐かしく感じられましたね~。当時の群雄割拠のHM/HRの中では、実態もはっきりしないバンドキャラや、今ひとつパンチに欠けるプロダクションなど、メロハーマニア御用達の印象は否めませんでしたが、改めて久々に聴くと悪くありません。
あくまでもメロディを重視した楽曲が次々に飛び出し、捨て曲も少な目で最後まで聴かせてくれます。ジャケのイメージを増幅させるスペーシーな音像はアメリカンプログレハード的でもあり、トレイディアの個性と言えるでしょう。
今回はピックアップした「Never Gonna Go」は、前述したような個性が強く推しだした、スペーシーなメロディアス・ハード・ロック・チューンです!ちょっと芝居がかった堂々とした歌いっぷりのハイトーンが、トビー・ヒッチコック辺りを彷彿とさせる、ジョニー・リンジーのボーカルがいい味わいを醸し出してます。
本作は日本盤化されませんでしたが、80年代末にレコーディングされていた音源が、突如2枚目として1995年に『Welcome To Paradise』としてリリースされました。より叙情性を強めた内容でメロディ愛好家に評判を呼び、日本デビューも果たしています。こちらもストリーミングで気軽に聴けるので合わせて味わってほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!