※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、ワン・オー・ワン・サウス(101 SOUTH)が、2000年に制作した1枚目のアルバム『101 South』の6曲目に収録。
2000年前後のプチメロハーブームを支えた名門レーベルのひとつが、ドイツのMTMミュージックでしたね。残念ながらロングアイランドのように、途中でフェイドアウトしてしまいましたが、日本のレーベルと多くのライセンス契約を交わし、良質なメロハーを送り出していました。
このワン・オー・ワン・サウス(以下101サウス)も、MTM期待の新星として日本デビューしたバンドでした。中心となるのはロジャー・スコット・クレイグ(Key、Vo)。80年代のフォーチュン、そして101サウスと同時期のハーラン・ケージでのメロディメイカーとしての類い稀なる才能で、メロハーファンに高い信頼のあるアーティストですよね。
ロジャーに加え、グレゴリー・リン・フォール(Vo)ら西海岸LAのセッションシーンで確かな実力を持つベテランが集結し、101サウスとしての作品を完成させました。それまでロジャーが絡んできたバンド同様に、本当にアメリカのバンドなの?と疑いたくなるくらい、ウェットで叙情的な美旋律が溢れ出てきて驚かされます。
アメリカのバンドらしいドライなハード・ロック・テイストも多少はあるんですけど、全体をしっとりとした質感が覆い尽くしており、これぞロジャーワールド!と納得できる高品質で感動的なメロハーを堪能できるでしょう。
今回ピックアップした「Your Razor Is Sharp」は、メロディの扇情度合いではアルバム中1、2を争う、メロディアス・ハード・ロックの佳曲です!しっとりとしたピアノのイントロから次第に盛り上がっていき、メジャーとマイナーキー、AOR風味が入り混じり合う叙情味溢れるサビへと繋がって行く展開が俊逸ですね〜。
アメリカのメロハーでこれだけ美メロが終始溢れる作品は、少数派かもしれませんね。負けじと素晴らしい次作『Roll of the Dice』からは日本盤も発売されず、、ロジャーにとっては並行の別プロジェクト的な存在だったとはいえ残念でした。
ストリーミングでSpotifyでは現時点未解禁で、Apple Musicで2作を聴くことができます。
ぜひ、一度聴いてみてください!