※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック ・プロジェクト、エックス・ティー(XT)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『XT』の2曲目に収録。
ツイッター改めで何かと耳にする「X」というワードですけど、こちらは「XT」という、これまたシンプルなワードで記憶に残るメロハー系ですね。92年というメロディ派には冬の時代に突如現れた点でも、いまだに印象に残っています。
例によってゼロコーポレーションから日本盤が2枚目と同時発売で翌年になってリリースされましたが、筆者は確か輸入盤で見つけてCDを買いました。専門誌での高評価に比して、正直、メロハーという観点で言えば、当時のS・Aランクの作品から比べると、相当に見劣る点は否めませんでした。とは言え、時代的にメロディ派はこうした作風を渇望していましたから、単純にあの時代の中で聴けた嬉しさはありましたね。
デビュー作のジャケに2人しか写っていないように、エックス・ティーは中心人物のビヨン・スティグソン(G、Key)と、ソニー・ラーソン(Vo)が主軸となり、プロデュースも担当しています。ビヨーンは80年代にレヴィティカスというクリスチャン・メタル・バンドで活動しているように、このエックス・ティーも、ストリーミングではクリスチャンロックとしてカテゴライズされています。
今回ピックアップした「Looking for Love」は、叙情味と透明感を湛えた、いかにも北欧らしさを含んだキャッチーなメロディアス・ハード・ロック・チューンです!MSGのカヴァーではありませんけど、こちらも哀愁味たっぷりの美旋律が味わえますね。
これまた正直なところ、打ち込みと思われるチープなドラムサウンドと若干クセのあるソニーの歌唱は、その評価に影響しそうですが、楽曲の方向性自体はメロハー好きの感性を十分に刺激してくれるでしょう。
よりパワフルさをヘヴィさを増した2枚目のアルバム『Tax Free』もストリーミング上で聴けますので、90年代を彩ってくれた貴重なアーティストのひとつとして、振り返ってほしいところです。
ぜひ、一度聴いてみてください!