※誰が聴いてもヘヴィ・メタル！な楽曲を紹介していきます！
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ブラックレイス（BLACKLACE）が、1985年にリリースした2枚目のアルバム『Get It While It's Hot』の6曲目に収録。
81年にニューヨークで結成されたUSメタラーのブラックレイスは、女性ボーカルを有する正統派バンドとしては先駆的な存在のひとつですね。カルロス（G）とアンソニー（B）のフラグニト兄弟を有する点も興味深いんですけど、何と言っても注目は、そのフロントウーマンのマリアン・スカンディッフィオ嬢（Vo）の存在でしょう。
デビュー作のジャケとなったアー写でその姿を確認できますが、黒髪ロングのカーリーヘアで、ちょっとジョーン・ジェットっぽい？クールなルックスは、いかにも当時の女性ロッカーっぽさが感じられます。
何よりその歌唱力の凄まじいこと！パワフルな声質で伸びまくるボーカルパフォーマンスの高さは、さながら完全メタル化したアン・ウィルソン？といったところでしょうか。バンドも含めてですけど、日本ではより知られるヘリオンとそのアン・ボレイン嬢よりも、ブラックレイスとマリアン嬢の方が、個人的には高く評価したいですね〜。
残したアルバムはベルギーのマニア御用達レーベル、Mausoleum Recordsからの2枚のみですけど、いずれも正統派、パワーメタル好きなら押さえておきたい好作品に仕上がっています。１枚目はマノウォーのロス・ザ・ボスがコ・プロデュースしていますが、楽曲、サウンドプロダクション共に、この２枚目でレベルアップした印象です。
今回ピックアップした「The Right」は、ブレイクとリズムチェンジを繰り返しながらドラマティックに疾走する、血湧き肉躍る超強力なパワー・メタル・チューンです！メイデンやライオットっぽさを醸し出すタイトなリズム隊と、カルロスのツボを抑えまくったフレーズ連発のフラッシーなギタープレイが実にいいですね〜。
そして、マリアンの強力極まりないボーカルが最＆高（笑）！地をはうような低音から突き抜ける高音まで、幅広いピッチを使って勇壮に歌い上げる様は圧巻で、今の日本のガールズメタル勢にもお手本にしてほしいくらいです。
こんな良質なメタルバンドが当時日本盤化されなかったのは、勿体ない限りですが、ストリーミングで2作ともバッチリ味わえますので、正当評価されてほしいですね！
ぜひ、一度聴いてみてください！
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