※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンド、ウルフ(WOLF)が、2009年にリリースした5枚目のアルバム『Ravenous』の1曲目に収録。
今回は2000年代以降の正統派からいってみましょう~。バンド名「ウルフ」と聞くと80sの大好きなジャパメタバンドを真っ先に思い浮かべてしまいますが、こちらは北欧の正統派メタルバンドですね。
スウェーデンのエレブルーで95年に結成されたウルフは、バンドの創始者でありフライングVがトレードマークのニクラス・スタルヴィント(Vo、G)を中心に活動を続けてきました。バンドではありますが、あえて例えて言うならジェフ・ウォーターズに対してのアナイアレイターのように、ニクラス自体がウルフそのものと呼べるのでしょう。
2000年代に入り、北欧からはメタルの原点に回帰するような新世代のバンドが続々登場しましたけど、ウルフはその先陣の切る存在のひとつでした。すでに活動歴は20年を超えていますし、リリースしたアルバムは2022年の目下の最新作まで実に9枚を数えます。
その割には日本では今ひとつ認知が高まっていないのが正直なところです。やはり正統派でも、例えばサバトン辺りのように強烈なキャラや印象に欠けますし、音楽性も日本人好みの劇的でメロディックな方向性でもないですからね。
おかげで日本盤もほぼリリースされずじまいですが、ギミック一切なし!直球勝負のプリースト、メイデンタイプの正統派メタルとして、良心的なサウンドを一貫して奏で続けている頼もしい存在なのは間違いありません。
今回ピックアップした「Speed On」は、タイトル通りスピーディーかつ一直線に疾走していく、正統派のど真ん中を行く真性ヘヴィ・メタル・チューンです!プリースト直系のリフ攻撃の何とも心地よいこと。こうした何の変哲もないメタルに結局は気持ちが戻りますし、安心感が違いますよね~。
本作はロイZがプロデュースしており、サウンドプロダクションや楽曲も、正統派かくあるべき!と言いたくなる、絶妙なさじ加減がなされています。フレドリック・ノルドストロームが手掛けた他作品などもありますし、ストリーミングで何作も聴けるので正統派メタル好きなら試してほしいバンドです!
ぜひ、一度聴いてみてください!