フェア・ウォーニング(FAIR WARNING)、ドリームタイド(DREAMTIDE)のギタリスト、ヘルゲ・エンゲルゲ(Helge Engelke)が、2023年4月28日、61歳で亡くなりました。
メロハーファンには残念なニュースが飛び込んできました。フェア・ウォーニング、ドリームタイドと、日本で高い評価を誇るバンドを通じ、一貫してメロディアスなハード・ロックとギタープレイを追求してきたスカイギターの名手ヘルゲ。まさに突然の訃報です。
詳細はまだ分かっていませんが、亡くなるわずか2日前に腫瘍が発覚し、それによる合併症が原因でなくなったということですから、周囲も心を整理しきれない状況でしょう。現時点ではフェア・ウォーニングの公式SNSが追悼のコメントを発表しています。
90年代に80sのヘヴィ・メタルが終焉し、日本人好みのHM/HRが失われいく状況において、フェア・ウォーニングの存在はまさに救世主でした。その一翼を担い、ドリームタイドでも変わらぬ良質なメロハーを生み出し続けた、ヘルゲの功績は大きいでしょう。
ヘルゲによる良曲は数多くありますが、フェア・ウォーニングの2枚目のアルバムに収められた「Don't Give Up」は、そのタイトルが表している通り、頑張る気持ちを後押ししてくれるようなチカラと優しさに包まれていて、いまだに強く印象に残っています。
こうした有能なアーティストが、60そこそこの若さでこの世を去るのは、メロハーシーンにとって大きな損失ですが、残された優れた楽曲と美しいメロディは、これからも永遠に聴かれていくでしょう。
追悼の1曲として、メロハー史上に残る不朽の名盤、フェア・ウォーニングのデビュー作に収められたヘルゲ作の「When Love Fails」を聴きながら、ご冥福をお祈りしたい思います。
R.I.P. Helge Engelke