※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ガーゴイル(GARGOYLE)が、1988年にリリースした1枚目のアルバム『Gargoyle』の2曲目に収録。
ガーゴイルといっても、日本のベテラン有名バンドの方ではありません。サブスクでは日本のガーゴイルの区分けにしっかり入れられてしまい、埋もれてましたけど(汗)、こちらは西海岸のオレゴン州ポートランド出身の4人組正統派USヘヴィ・メタラーですね~。
日本のガーゴイルが結成されたのが87年で、USガーゴイルのデビュー作の少し前ですけど、USの方の結成は82年ですから、名づけ自体はこちらの方が早そうです。結成後の85年に初デモを制作し、87年にはそのデモから1曲が、メタルブレイドのコンピレーションに収録されました。
但し所属レーベル自体は、同じ80s正統派USメタルバンド、ヘリオンのアン・ボレインが主催したニュールネッサンス・レコーズと契約。リリースされたのがデビューにして唯一の正式音源となってしまったセルフタイトルの本作でした。
バンドの当時の活動状況やバイオグラフィーの詳細が後年になってもはっきりしませんし、発売元が弱小レーベルゆえに日本盤もリリースされませんでしたが、時代の中で完全にスルーされたのが勿体ないほど、楽曲、パフォーマンスともに良質な正統派USパワー・メタルが凝縮されています。
80年代も末期にデビューというのが、当時としては本国で時代遅れ感があったんでしょうか。確かに決してS級A級のバンドでないかもしれませんが、プリースト、ライオット辺りの流れを継承するど真ん中のメタルで、結局はこういうところに戻りたくなるよなあ~と、聴いてると妙に心が落ち着きますね(笑)。
今回ピックアップした「The Burning」は、2バス連打とパワーリフの刻みを伴い、アルバム随一の疾走感で押し切る、クールな正統派パワー・メタル・チューンです!決して上手くはないものの、この曲ではハイトーン多少抑え目でメロディをしっかり歌うボーカルが味わいがあり悪くないですし、メロディックなフレーズをこれでもかと繰り出してくるギターソロの展開が痺れさせてくれます!
ストリーミングでは、貴重な未発表音源12曲を加えた、2020年の掘り起こし再発ヴァージョンがアップされています。
ぜひ、一度聴いてみてください!