※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
スウェーデンのハード・ロック・バンド、フリーク・キッチン(FREAK KITCHEN)が、1991年にリリースした1枚目のフルアルバム『SPARKING HOUR』の8曲目に収録。
北欧が誇る変態超絶ギタリスト(褒めてます笑)マティアス・エクルンド。彼の有り余る秘めたる才能の全てを一気に開花させたのが、自身のバンドであるフリーク・キッチンでしたね。
個人的にはメロハー好きなだけに、北欧メロハーの推しバンドのひとつ、フェイトからマティアスが当時脱退した時はかなりがっかりしたんですが、正直言って画一的なメロハーを嗜好するフェイトに、大人しく収まってくれないだろうなあ〜と薄々思っていたんで、やっぱりそうなるよね〜というのが本音でした。
注目していた新バンドでの音楽性は、オルタナ・グランジ全盛期に寄せてきた、モダンなヘヴィネスに彩られたもので、ちょっとがっかり感はあったものの、よくよく聴いていくと、一筋縄ではいかない多様な要素をはらんだもので、ボーカルやハーモニーは北欧らしいポップさすら滲ませたユニークなものでした。
マティアスのギターの凄まじさは言うまでもなかったですが、そうしたデビューでの路線を推し進め、プロダクションもギターサウンドもより逞しくなって見違えるように向上。メジャー感すら与える快作に仕上がりました。キャリアの中でも個人的には本作が一番とっつきやすいですね。
今回ピックアップしたアルバムタイトルを冠した「Sparking Hour」は、モダンなヘヴィネスとメロディアスなアルペジオを同居させた心地良いリフと、覚えやすい分厚いコーラスのサビメロが光る、フリーク・キッチンらしさ全開のハード・ロック・チューンです!
これはどの曲にも言えることですけど、マティアスのギターは、もはや何をやってるかわからないような変態ぶりですし、中間のリズムチェンジやコードワークのセンスが抜群で凝っていて、アレンジもいちいち絶妙なんですよね〜。
聴くたびに新たな発見があるバンドなので、ストリーミングを生かしてつまみ聴きしていこうと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!