※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、グローリー(GLORY)が、1991年にリリースした2枚目のアルバム『2 Forgive Is 2 Forget』の6曲目に収録。
ヨーロッパは別格としても、北欧メロハーではTNTやトリートあたりが、Sランクのバンドとして日本でとりわけ高い人気を誇ったのは周知の通りです。このグローリーは、知名度こそ劣るものの、Sランクのバンド群に匹敵する実力を秘めたバンドでした。
それを象徴するのが89年のデビュー作『Danger In This Game』でしょう。北欧のバンドらしい透明感を湛えた雰囲気の中、哀愁の美旋律とキャッチーなフィーリング、ハードなギターワークが絡み合い躍動しています。
とりわけピーター・エリクソン(Vo)による、これぞ北欧メロハーヴォイス!という味わいのある歌唱ぶりと、無名の名手ヤン・グランヴィック(G)による、卓越した技量とメロディセンスを駆使した素晴らしいギターワークは、グローリーを何段階も高いレベルのバンドへと押し上げていました。
1作目から最高傑作と呼べる、北欧メロハー史に残る名盤を創り上げたものの、数多いる同型のバンドのひとつとして過小評価されてしまい、、作を追うごとに時代に抗えなかったヘヴィさを増した作風へと変貌したことで、暗黒の時代を生き抜くことなく、99年に消滅してしまったのは残念な限りです。
本来は1作目から選曲したいところですが、未だストリーミング解禁されておらず、、今回は比較的マシな2枚目から「Love Never Lasts」をピックアップしました。ヘヴィな方向にシフトしかけた楽曲が多い中、キャッチーで哀感のあるフックの強いメロディが胸を打つ、典型的な北欧メロハーチューンに仕上がっています!
こうした楽曲にピーターの声質は絶妙にマッチしていますね〜。そして、フルピッキングで流麗かつブリブリと弾きまくるヤンとギタープレイを聴いていると、本当に過小評価されていたなあと残念に思います。中間部のギターとベースの超絶なユニゾンプレイは、まるでミスター・ビッグのようで、これも聴きどころのひとつですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!