※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、 グランド・イリュージョン(GRAND ILLUSION)が、2010年にリリースした4枚目のアルバム『Brand New World』の2曲目に収録。
グランジ・オルタナ禍におけるメロハーの筆頭格がテラ・ノヴァなら、アフターグランジ・オルタナにおけるメロハーの筆頭格が、このグランド・イリュージョンでしょう。
長らく死に体だった全盛期の北欧メロハーが還ってきたような音楽性を提げていましたけど、デビュー作に対しての専門誌の評価は、ちょいと過剰だったように思えます。加えて、安っぽいCGジャケはイマイチでしたし、冴えないオッサンが並んだアー写を見たときの残念な衝撃ときたら、、(汗)。もし、金髪長髪の北欧イケメン揃いだったら、何かが変わったかも知れません(笑)。
それでも次作では、さらに完成度を高めた重厚で緻密なメロハーを披露。屈指のメロディメーカーとして、北欧メロハーの重要な砦になりましたね。3枚目で一旦解散するも、アンダース・リドホルム(B、Key)が、聖飢魔IIのデーモン閣下との意外なコラボで注目され、グランド・イリュージョンを再始動。再び充実した作品を世に送り出しました。
今回ピックアップした「All Out Of Love」は、その復活第1弾となったアルバムから楽曲です。分厚いサビコーラスから幕を開け、北欧メロハーらしい抑えめのAメロから次第に盛り上がるBメロを経て、コーラスを駆使したキャッチーでフック抜群のサビメロ、そして一気にキャッチーに突き抜ける快活ポップな大サビへと流れる展開が、本当に俊逸ですね!
グランド・イリュージョン最大の魅力は、こうした憎いほどの曲作りの上手さ、アレンジの巧みさでしょう。コードワークの持って行き方、曲構成のちょっとした捻り方こそ、圧倒的な強みに感じますね〜。逆に言うと全てが器用過ぎて、これぞという決め曲を生み出せなかった点は、少し残念でした。それでも、クオリティの高い楽曲の数々を、一度ライヴを体験してみたかったなあ。。
個人的な最高傑作『Prince of Paupers』は、ストリーミングでも以前聴けたんですが、現時点でNGになってしまったので、いつか再解禁されたら紹介したいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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