※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、エクリプス(ECLIPSE)が、2008年にリリースした3枚目のアルバム『Are You Ready to Rock』の3曲目に収録。
今週はここのところの新作ラッシュで、レビューをいくつかご紹介しているので、今回はエクリプスの最新作『Megalomanium』でいこうと思ってたんですが、、ストリーミングで聴いてみたところあまりピンと来ず。。
ほんと、エクリプスのファンの期待を裏切らない、メロディアスなハード・ロックとして、高いクオリティを保った作品であるのに何の異論もありません。ただし、すでに9作目という多作でもあり、新作というワクワク感がどうにも薄く、改めてレビューも必要ないかなあ~と思ってしまったのも事実なんですよね。。
最新作でも基本的なサウンドは変わらないものの、初期から中期にあったメロハー濃度、80sっぽさがやはり少しずつ薄れ、よりヘヴィでモダンなテイストが強まりつつある点は否めません。加えて、メロディの扇情度の減少や楽曲の画一化が、多少なりとも気になり始めたのも事実です。
そうした変化は、何度も来日を果たしたライヴアクトとしての経験や、現代を生きるバンドとしての成熟に起因し、だからこそエクリプスが今のシーンでも受けている魅力なんでしょうけど、初期、中期の作品を改めて聴くと、あくまでも比較ですが、やっぱりあの頃はいいなあと感じてしまうんですよね。
ということで新作は下記のリンクに留めておきます。
聴いてほしい度は、、80%ですね!
個人的には、振り返ると3枚目の『Are You Ready to Rock』、4枚目の『Bleed and Scream』辺りのサウンドのバランスが一番好みでしたね。シンセも響く北欧由来のメロハー風味と80sのアリーナハード・ロックやホワイトスネイクの『サーペンス・アルバス』譲りの感性、メタルバンドとしてのエッジと、硬柔、新旧のバランスが絶妙に感じられます。
どちらのアルバムでも、この時期からエリック・マーテンソンの大いなる才能が、一気に開花した感を受けます。これだけ良い楽曲を今に至るまで大量に書けるソングライティング力と、高いプロデュース能力は、この時期に確立されたといえるでしょうね。
いい曲満載ですけど、今回は3枚目の方から、エクリプス史上に残る良質なメロディアス・ハード・ロック・チューン「To Mend a Broken Heart」をピックアップしました!パンチの効いたヘヴィなリズムとリフがひたすらクールですが、一転してのフック満点のキャッチーなサビになだれ込む展開がいいですね~。美麗なツインリードも痺れますし、曲作りの妙を存分に味わせてくれます!
それにしても、ストリーミングの再生回数がフロンティアーズのアーティストで1位らしいんですけど、Spotifyの再生回数を見ると確かにダントツ多めで、その人気ぶりと期待度が伺えます。メロディアス系の未来を切り拓く貴重なアーティストとして、多作に囚われずに今後もじっくり活躍を続けてほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!