※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、ディグリード(DEGREED)が、2010年にリリースした1枚目のアルバム『Life, Love, Loss』の4曲目に収録。
H.E.A.Tの登場、活躍辺りから始まった、2000年代以降の新世代北欧メロハー勢の中でも、先駆的な存在のひとつであるディグリード。この13年間ですでに7枚のアルバム量産するコンスタントなリリースと、スタジオにとどまらないライヴなど、メロハー勢らしからぬ精力的な活動がとりわけ目立つバンドですね~。
今月7日に最新作『Pubric Address』をリリースしており、ストリーミングで早速チェックしたところ、相変わらず品質にブレのない安定したクオリティの作品で、本来こちらのレビューをすべきなんでしょう。
とはいえ、個人的にはより逞しいヘヴィさを増し続ける近作よりも、良い意味で多少線が細く、その分本来のメロディアスさが際立つ初期の作風の方が正直全然好みでして、、今回は敢えてデビュー作を振り返って紹介してみます。
このデビュー作では、80s北欧メロハーから脈々と流れる隠しきれない透明感と、新世代ならではのモダンなアプローチが交錯する作風で、フレッシュな雰囲気を漂わせてくれました。伝統的なサウンドをメンバーの若々しい感性で大胆に解釈したことが、絶妙なバランス感覚を生み出したんでしょう。
若いといっても、世界的なバンドコンテストでの入賞や、ロビン・エリクソン(Vo)がオーディション番組の出身など、各人が確かな実力を持っていましたし、Jポップの有名アーティストも手掛けてきたプロデューサー、エリク・リドボムのプロデュースというアシストもあり、デビュー作とは思えぬ成熟された完成度も併せ持っていますね。
今回ピックアップした「Captured by Moment」は、もっとも北欧メロハーらしい透明感とメロウなムードに支配された、良質なメロディアス・ハード・ロック・チューンです!クレジットで分かる通り、スティーヴ・ペリーのソロ作『Street Talk』収録曲のカヴァーなんですね。
それだけに比較的AORテイストも漂わせていますけど、ヘヴィ過ぎない音像がしっくりきますし、哀愁のある美メロがじんわりと染み入りますね。楽曲の良さを生かしつつモダンにしたアレンジが光っています!
ぜひ、一度聴いてみてください!