※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ビッチズ・シン(BITCHES SIN)が、1986年にリリースした2枚目のアルバム『Invaders』の1曲目に収録。
NWOBHM関連のマニアックなところは、ストリーミングではコンピレーションにこっそり収録されているだけのバンドも多いですね。その点、このビッチズ・シンは、オリジナルアルバムも含めて多くの音源がしっかりストリーミングでアップされています。
80年にカンブリア州のバローインファーネスで結成されたビッチズ・シンは、ツインギターのピートとイアンのトゥーミー兄弟を中心に活動を開始し、デモ、ニートのコンピへの参加、シングル「Always Ready」のリリースと精力的に音源を制作していきました。
82年にはヘヴィ・メタル・レコーズと契約し、デビュー作『Predator』をリリース。NWOBHMらしいエネルギッシュな楽曲だけでなく、スピードに頼らないシン・リジィっぽいツインギターを生かしたメロディ重視の楽曲など幅広いタイプのナンバーを揃えましたが、、、いかんせん音質が劣悪!(笑)。
メンバーもその出来に愕然としたようですけど、エッジがスポイルされたお籠り系のサウンドの典型で、楽曲の魅力も削がれてしまいました。にもかかわらず、ロドニー・マシューズによるジャケットアートアークの素晴らしいこと。完全に予算のかけ方を間違ってるやん!というツッコミを入れたくなること必至でしょう。
それから4年後、出オチで終わったと思っていたビッチズ・シンが、メンバーチェンジを経てまさかの新作リリース~となったのが本作でした。今度はムンクの叫びをパロった劣悪なジャケで、内容にやっと合わせたんかいと思いきや、サウンドの方は決して悪くない出来で、ちょっとびっくりでしたね。
86年の煌びやかな時代に、この時代錯誤の化石のようなNWOBHMど真ん中のサウンドを堂々と奏でてるのは、潔すぎて惚れてしまいそう(笑)。今回ピックアップした「Aint Life A Bitch」は、とりわけ勢いと激しさに満ちたヘヴィ・メタル・チューンです!
スピーカーが壊れんばかりの(というか完全に音が割れてますけど笑)音圧で録音された音像の迫力は、デビュー作のうっ憤を晴らすようです。永遠と続くギターに次ぐギターのリードバトルは、かなり聴きごたえたっぷりで名演レベルですよ!
ぜひ、一度聴いてみてください!