※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
エストニアのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、ファースト・ナイト(FIRST NIGHT)が、2019年にリリースした1枚目のアルバム『First Night』の2曲目に収録。
エストニアは、ラトビア、リトアニアとともにバルト三国に数えられる北ヨーロッパの共和国。フィンランド湾に面し、ロシア国境を接しながらもEU、NATOに加盟しています。IT産業が発達しており、外国企業もたくさん進出しているようで、あのSkypeが生まれたのもエストニアなんですね。
九州の約1.2倍程度の国土に人口約130万ほどで、そもそも国内にHM/HRシーンらしきものがあるのか?さえもよくわからないんですけど、こうした国から近年になって、突如としてメロハージャンルの新星が登場したのは興味深いですよね。
ファースト・ナイトは、中心人物のレネック・スウィート(Vo)を中心に、2016年に結成されました。レネックはライジング・サンというバンドで、2007年から活動しており、その時のメンバーのミック・ティヴァス(G、Vo)とクリスチャン・アサマエ(Ds)を加えました。
レネックは、AOR、メロハー系のバンド、サウンドを目指すべく楽曲を書いていき、そこにミックのアイデアを加えて、音源制作に突入。デビュー作をセルフプロデュースで完成させました。
バンド結成を前に、レネックは世界中のメロハー系の音楽に触れて、それを楽曲作りに還元させたようですが、最近のトレンドを肌身に感じてきたとは思えないほどに、80~90sの北欧メロハー風味を絶妙に漂わせたサウンドを奏でています。
楽曲やメロディが醸し出す雰囲気、ぼんやりと霧がかかったようなサウンドプロダクションの具合、レネックのクセがありながらも優しいボイスとミックの弾き過ぎないメロディ重視のギター、良い意味で化石のようなメロハー具合は、非フロンティアーズ系メロハーとしては貴重な存在でしょう。
今回はピックアップした「First Night」は、イントロダクションに続く、バンド名を冠した良質なメロディアス・ハード・ロック・チューンです!メロディやコード展開は、初期ボン・ジョヴィに近い雰囲気がありますし、北欧メロハーに近い透明感も滲ませていますね。
2023年に発売されたニューアルバムも全く同じ作風で、2枚ともストリーミングで聴くことができます。コンスタントな活動と決め曲が作れるのかが、今後のカギになるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!