※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ウィッチ(WITCH)、1987年にリリースしたシングル『Nobody Sleep』の1曲目に収録。
83年、LAメタルムーブメント黎明期にカリフォルニアのオレンジカウンティで結成されたウィッチは、初期モトリー・クルーを彷彿とさせるコスチュームとド派手なグラムメタルっぽい風貌で、なんとなく記憶の片隅にある(笑)少しだけ(笑)バンドです。
当時も含めて日本デビューしてないんですが、思い出されるのは84年の5曲入りEP『The Hex is On』でしょう。もっともインパクトがあったのは、金髪長髪の男がこちらにケツを向けてる(笑)ジャケの方で、肝心のサウンドの方は未完成のままでした。専門誌の輸入盤レビューもさんざんでしたね。
サウンドとしてはやはり初期モトリーっぽくもあり、正統的なUSメタルっぽさもあり悪くないんですけど、いかんせんドタバタした演奏のレベルは低く、メジャーに展開することも、アルバムを出すこともなく時間が経過してしまいます。
それから3年後に、突如リリースされたのがこの2曲入りシングルでしたが、、案外悪くないんですよ、これが。プロダクションや演奏面も改善されてますし、よりメロディを重視したヘア・グラムメタル路線にフォーカスしたのも功を奏していますね。
今回ピックアップした「Can’t Take Our Rock」は、ロックアンセムとしてシンガロングできる、ライヴで盛り上がりそうなハード・ロック・チューンです!ボーカルのピーター・ラビット(であってよね笑)の声質が、どことなくディー・スナイダー先生に似てるので、曲調といいトゥイステッド・シスターっぽさも感じられます。
結局、その後はバンド名や音楽性も変えて活動を続けたようですが、ストリーミングでは2011年にリリースされた全曲集的な作品『The Hex Is On... And Then Some』が網羅しており、その変遷を追うことができます。LAメタルムーブメントの日陰を歩んだバンドかもしれませんが、今聴くと味わい深さも十分に感じられるので試してほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!