※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
デンマークのヘヴィ・メタル・バンド、 ウィッチ・クロス(WITCH CROSS)が、1984年にリリースした1枚目のアルバム『Fit For Fight』の1曲目に収録。
何かとシリアスな楽曲が多い正統派HM/HRにおいても、いわゆるオモシロソングが存在します。今回ピックアップした「Night Flight to Tokyo」は、そんなひとつとして真っ先に思い浮かぶ、マニアに重宝される珍曲ですね〜。
何がすごいって、アルバムの開始早々、国際電話の音声を表現してるんでしょうか、日本語で”もしもし私よ、もしよかったら日本に来ない?”って。。しかも声色がどっから聴いてもオバチャンですよ(笑)
歌詞の方も、”夜間飛行で東京まで飛んで、東京ローズに逢いたいよ〜!”などと叫ぶ、赤面したくなる内容になってます(笑)。大真面目にこれを収録しようとしたバンドを、誰か止められなかったんでしょうか。。
これで楽曲自体やアルバムが、ダメダメなら救いようがないんですけど、困ったことに意外にも悪くないです(笑)。むしろNWOBHM系の色合いを残しつつも、北欧産らしいメロディアスで劇的な香り漂う正統派メタルは、B級ながら十分に聴き応えのある内容に仕上がっていますね。特にヴォーカルの特徴的なハイトーンは、ちょっとクセになりますよ。
当時日本盤もお馴染みのFEMSレーベルからリリースされ、「新世紀への挑戦」という謎の邦題がついていました(笑)。これなら東京ナンチャラ、とか珍曲にちなんだ邦題をつけた方が売れたかもしれませんね〜。ただし、意味不明なバケモノが描かれたジャケットは酷すぎるなあ(笑)。
この曲には参加していませんが、のちにロイヤル・ハントでブレイクするアンドレ・アンダーセンが一時期ウィッチ・クロスで活動していました。もし順調に成長していれば、そこそこ注目のバンドになったかも?しれません。
東京に行きたいという願いも叶わず、この1枚きりで消息を絶ちましたが、2013年と21年に突如アルバムを発表してます。東京ローズに逢いに来るチャンスが巡ってきたらいいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!