※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、クイーンズライク(QUEENSRYCHE)が、1984年にリリースした1枚目のフルアルバム『The Warning』の5曲目に収録。
ここ数回は、クイーンズライクの最新作『Digital Noise Alliance』の発売にちなんで、クイーンズライクに関連した楽曲を取り上げていきます。
デビュー作は4曲入りEPと挨拶代わりの内容だっただけに、それほど時間を待たずにリリースされた初のフルレンス作ヘの期待はひとしおでした。アルバム単位でクイーンズライクが一体どんなヘヴィ・メタルを表現するのか、注目度の高い作品になりました。
結果から見ると、よく言えば期待にはまずは応えた及第点とも言える内容であり、悪く言えば、若いバンドらしい勢いには少々欠いた、落ち着きすぎた無難な内容だったとも言えます。オープニングのタイトル曲「Warning」は良曲ですが、ともすれば地味な印象を受けますし、EPの「Queen of the Reich」のような必殺曲がありませんでしたからね~。
それでも、後になって聴き込むと、クイーンズライクの代表曲のひとつとなった「Take Hold the Flame」をはじめ、聴くほどに味が染み出るするめタイプ(笑)の楽曲が多いのに気づかされます。デビュー作にして成熟し過ぎていた側面もあるんでしょう。
そんな中で今回ピックアップした「NM 156」は、比較的勢いあるアップテンポによる、近未来型の個性的なヘヴィ・メタル・チューンです!歌メロでなくジェフ・テイトによる鬼気迫るセリフ回しで構成したAメロは、シアトリカルなムードを醸し出しています。
一転して、疾走するサビへとなだれ込む流れはメタル魂に十分訴えかけますし、クリス・デガーモとマイケル・ウィルトンの美しくも複雑なハーモニーで絡み合うツインリードの響きが最高ですね~。
89年2回目の来日公演を観に行きましたが、確かこの曲がオープニングでいきなり演奏されたはずです。アルバムで聴ける印象よりも何割増しの、エネルギッシュかつテクニカルな演奏と、楽曲が持つ独特な世界観に引き込まれ、のっけからKOされたのは言うまでもありません!
ぜひ、一度聴いてみてください!