※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、クイーンズライク(QUEENSRYCHE)が、1990年にリリースした4枚目のフルアルバム『Empire』の3曲目に収録。
ここ数回は、クイーンズライクの最新作『Digital Noise Alliance』の発売にちなんで、クイーンズライクに関連した楽曲を取り上げていきます。
HM/HRシーンに衝撃を与えた『Operation:Mindcrime』への賞賛により、名実ともに一流バンドの仲間入りを果たしたクイーンズライク。90年代に入り、次なる展開として大きな注目を集める中、リリースされたのが『Empire』でした。
あれほどの作品を再び生み出せるだろうか?という不安よりも、期待が上回る気持ちで手にしたのを記憶しています。そんな多くのメタルファンの思いを反映したかのように、日本盤のCDパッケージは、分厚い豪華なものでレコード会社も気合が入っていましたね。
いかにもクイーンズライクらしい、インテリジェンスな感触と快活さを表現した「Best I Can」からして、なかなかの好発進だったんですが、、聴き進めても今ひとつフックが不足していて、なぜか最後までピンとこず。。
いや、もう普通に考えるとハイレベルで良質なクイーンズライクにしか成し得ないメタルであることは間違いないんですけど、前2作があまりにも全てが濃すぎて(笑)、ついつい比較してしまったんですよね〜。
実際に全米7位、トリプルプラチナム獲得という、クイーンズライクのキャリアの中で最も成功した作品なのは間違いないんですが、万人が聴きやすい作風ゆえに、前2作に心酔したファンには少々物足らない作品であるのかもしれません。
今回ピックアップした「Jet City Woman」は、哀愁を帯びたメロディがやたらと印象に残る、アルバム随一のキャッチーなヘヴィ・メタル・チューンです!淡々とした冒頭から徐々にフック強めのサビに向けて盛り上がっていく展開が素晴らしいですね〜。
扇情力のあるギタープレイが見事ですし、本作を代表する人気の1曲であるのもうなづけます。全然関係ないですけど、空港に行くとたまに、この曲がなぜか頭の中で鳴り出したりします(笑)。
本作を引っさげての91年の来日公演も良かったですが、やはりアルバムと同じく万人受けで刺激が不足していました。89年の来日公演の方が段違いで良かったですね〜。
ぜひ、一度聴いてみてください!