※何度聴いたかわからない!HM/HRの定番曲を改めてご紹介していきます。
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、クイーンズライク(QUEENSRYCHE) が、1983年にリリースした1枚目のEP『Queensryche』の1曲目に収録。
ここ数回は、クイーンズライクの最新作『Digital Noise Alliance』の発売にちなんで、クイーンズライクに関連した楽曲を取り上げていきます。
クイーンズライチ(しつこく懐かしいカタカナ表記を書いてます笑)転じて、クイーンズライク衝撃のデビューから、来年で早40年ですか〜。ちょうどチャラチャラしたヘアメタル系バンドが大挙登場した時代の最中に、若手ながらもビシッと芯のあるシリアスな正統派メタルを標榜した、クイーンズライクの存在感は際立ってみえました。
のちにオルタナ・グランジの聖地と化したシアトルですけど、クイーンズライクが登場した当時は、彼らのイメージのおかげでシリアスなメタルバンドの聖地という認識が広がっていきましたね。
そんなクイーンズライクの凄みを一撃で伝える挨拶代わりの必殺チューンが、今回ピックアップしたその名も「Queen of the Reich」でした!微妙にスペルは違いますけど、自らのバンド名にちなんだテーマ曲を、デビュー作のオープニングでこんなにも高らかに歌い上げたバンドはそう多くないでしょう。アイアン・メイデンあたりと並ぶ、テーマの名曲として認定して良いでしょうね〜。
イントロの荘厳かつドラマティックなリフから、一気にクイーンズライクの世界に引き込まれますが、トドメを刺すのがそれに続くジェフ・テイトの凄まじい超音波ハイトーンボイス!聴覚を直撃するロングトーン一発で、この新人バンドは只者じゃない!と、嫌というほど知らしめることに成功しました。
まあドラムのスネアのチューニングが今ひとつタイトでない点を始め、まだ完成途上な部分も見受けられますが、ツインリードを効果的に使ったアレンジなど、正統なるメタルに必要な要素をきっちり盛り込んだこの曲は、クイーンズライクの名をシーンに轟かせる起爆剤となりました。
デビュー当時の音楽雑誌にライヴ写真が掲載されましたけど、レザーを身にまとった衣装や、鎖を溶接で固定して作ったシンバルスタンドなど、そのクールでメタリックなイメージも、サウンドに完璧にマッチしていました!
改めて音楽ストリーミングサービス、サブスクで聴いてみてください!