※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ロック・デュオ、リエゾン(LIAISON)が、1991年にリリースした2枚目のアルバム『Urgency』の2曲目に収録。
脂っこくなったネルソン(笑)といった風貌のリエゾンは、ティム・メルビー、ラリー・メルビーの兄弟による二人組です。当時日本盤は未発売でしたが、以前ご紹介したアイドル・キュアやアンジェリカ辺りと同じく、CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)系のフロントラインレコーズからリリースされていることで、その指向するところがわかりますよね〜。
このリエゾンには個人的な思い出がありまして、、90年代初頭のアナログからCDの切り替え時期によく行われたアナログ一掃処分市で、この『Urgency』を手に入れまして、、文字通り叩き売りの箱に入っていて、確か1枚200円ポッキリでした(笑)。
その時に何十枚もまとめ買いし他ので、家に持ち帰って全く封を開けずに即ラック行きになってしまい、、(汗)、ちゃんと聴いたのは、正直言ってかなり時間が経ってからでしたね〜。
ところが、ジャケのイキったネルソン(笑)的な見た目や専門誌のイマイチな評価とは裏腹に、美しいコーラスワークが彩る、メロディアスなメインストリームど真ん中の高品質な産業ロックが流れ始めたので、もっと早く聴けば良かったなあ〜と後悔したものです。
アルバムyとしては、とりわけストリーミングでも聴けるデビュー作の出来が素晴らしく、日本で無名の存在とは思えない産業ロック、AORが展開されています。参加メンバーも豪華で、ドラムのジェフ・ポーカロ、ギターをマイケル・ランドゥを始めとした、西海岸の一流ミュージシャンが脇を固めており、出来の良さも納得ですね。
今回は前述した個人的な思い出もあり(笑)、2枚目からの楽曲としてピックアップした「Ocean View」は、折り重なる分厚いコーラスのアレンジが俊逸な、ハードエッジの産業ロック・チューンです!
このテイストは何かに似てるなあと思ってたんですが、ウインガーをより洗練させたような印象もありますね。声質までキップ・ウインガーを連想してしまいますが、それだけクオリティが高い証でしょう。
3枚目はよりハードになりますけど、ハードさとメロウさの加減がちょうど良く、そういう意味でHM/HRファンには2枚目が特にオススメできるかもしれません!
ぜひ、一度聴いてみてください!