※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、 ラビット(RABBIT)が、1995年にリリースした5枚目のアルバム『MAINSTREAM』の3曲目に収録。
カナダじゃない方のラビットの作品群が、いつの間にかストリーミング解禁されていましたので、今回は早速ご紹介しましょう~。
80年代末期から90年代初頭に、バンドブームの象徴のひとつとして記憶されるTV番組「三宅裕司のいかすバンド天国」。ジャンルに限らずユニークなアマチュアバンドが続々登場したわけですが、イカ天にはHM/HRっぽいバンドも幾つか散見されました。
その中でとりわけ注目を集め、5代目イカ天キングに輝いた実力派4人組が、このラビットでしたね。このことでポニーキャニオンとのディールを獲得し、ドラマタイアップまでついたシングル「Good time & bad time」で、イカ天出身では最速らしいんですが、メジャーデビューを果たしました。
そこから96年に解散するまで、アルバム6枚、シングル14枚ものリリースを重ね、J-POPシーンでも人気を博しましたが、ことメタル専門媒体では全くといっていいほど、不当にスルーされてましたね。
歌詞や歌メロの雰囲気は確かにJ-POP風ではありましけど、ディストーション強めのギターサウンドが中心に据えられ、B’z辺りに比べてもHM/HR色は十分強かったので、先入観で聴かず嫌いの人が多かったかもしれません。
所詮洋楽メタルのパクリだ~なんていう人もいたかもしれませんね。確かに、ミスター・ビッグ、ヴァン・ヘイレン、エクストリーム、ボン・ジョヴィ辺りから摘まんだような(汗)、どこかで聴いたメロディ、リフがちょいちょい散見されます。
でも逆に言えば、80s洋楽HM/HRのエッセンスが味わえますし、個人的にはパクリ上等で楽曲、演奏(特に野下俊哉のギタープレイ!)ともに高品質ですし、90年代のジャパメタとして貴重な存在だったと改めて強く再評価したいですね。
今回ピックアップした「Can't Stop Lovin' You」は、12枚目のシングルとしても同時リリースされた、キャッチーで甘く切ないメロディとコード進行が俊逸なメロディアスなハード・ロック・チューンです!
爽快感と大陸的テイストを醸し出しているのもいいですし、ギターの歪みとタイトなリズムが十分なエッジを与えています。あまり注目されないキャリア後期の作品ですが、アーティストとしての成長も感じさせてくれますね。
ぜひ、一度聴いてみてください!