※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のポップ・ロック・ユニット、 ラッシュモア(RUSHMORE)が、2009年にリリースした、1枚目のアルバム『Reason of Four Reasons』の9曲目に収録。
80年代ジャパメタのサブスク解禁もなかなか進まないところですので、今回はジャパメタ拡大解釈シリーズ?でいってみましょう~。
メタルファンには聞きなれないバンドかもしれませんが、このラッシュモアは、90年代にエイベックスから大ヒットを飛ばしたJ-POPグループ、ELT(エヴリ・リトル・シング)を率いた五十嵐充によって結成されました。
サウンドプロデューサーである五十嵐はもともとHM/HR好きで、ELTの曲でもこっそりと(時に大胆に)そういった要素を潜ませていましたね~。このラッシュモアはELTをすでに離れていた五十嵐が、より自分がやりたかった方向性を目指し、2005年に結成されています。
プロデュースは勿論、キーボードも担当する五十嵐に加え、西村生津琉(Vo)、若井望(G)、坂本光久(G)の4人が集まりました。そうですね、ソロや海外アーティストとのコラボなど、近年の活躍で洋邦メタルファンにはお馴染みの多彩なアーティスト、若井望のアーリーキャリアのひとつなんですね~。
五十嵐自体は、あくまでもポップの中にシンセやギターが活躍するロックテイストを盛り込んでいく音楽を標榜したようですが、ツインギターを実現したことで、五十嵐の中に眠っていたHM/HRやプログレを好むテイストが、想像以上に感じられるのが嬉しいところです。
今回ピックアップした「More than Ever」は、甘く切ない良質なメロディと、逆に甘くなり過ぎないハードなアレンジがマッチした、ジャパメタ風味のメロディアス・ハード・ロック・チューンです!
五十嵐のツボを得たキラキラド派手なシンセプレイが洋楽メロハーチックで、ガチのHM/HR好きを感じ取れるのもいいですね~。歪み度高めのサウンドメイキングで、ハード・ロック・テイストがっつり注入してくれる若井と坂本のギタープレイも最高ですし、若井は逸材の片鱗を見せてくれています。次はELTも紹介してみたいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!