※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ロック・バンド、アイドル・キュア(IDLE CURE)が、1986年にリリースした1枚目のアルバム『Idel Cure』の3曲目に収録。
ストライパーのブレイクによって、ロックを通じてキリスト教の布教を目的とするCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)の存在が、HM/HRファンにとっても知られるところになりました。
ただし、そのシーンの奥深さは我々日本人にとってなかなか実感できるものでなく、日本未発売の未知なるバンドが多く存在しています。ストリーミングのおかげでそうした関連アーティストを検索したり、試聴したりすることも容易になりましたが、こんなバンドがいたのか、このバンドもCCMだったのか!と驚かされるでしょう。
このアイドル・キュア(でカタカナ表記は大丈夫?)も、そんな日本で比較的知名度の薄い実力派ロックバンドのひとつです。西海岸ロングビーチ出身で、デフ・レパードに感化されたアリーナ・ハード・ロックを基軸に、メロディアス・ハード、産業ロック、AORなど、メロディに拘った多面的な楽曲を聴かせてくれます。のちにシャウトの作品に参加するチャック・キング(G)もプレイしていますね、
それにしても、あくまで”教え”が第一義のロックとはいえ、サウンドだけ取り出してもどれも良質な80s風味に溢れており、シングルに出来そうなほど実にクオリティが高く、日本で知名度がないのが信じられないくらいです。
今回ピックアップした「Take It」は、絶妙なコード感がアーバンな雰囲気を漂わせる極上のAOR、産業ロックチューンです!AORのトップアーティストの作品と遜色がないこなれまくった出来で、これでデビュー作というのがスゴイですよね〜。他の楽曲も様々なタイプが揃っていて存分に楽しめます。
94年までにリリースされた5枚のアルバムはストリーミングで聴けますが、結構ハードなタイプの楽曲もあり、HM/HRファンでもお気に入りが見つかるはずなので試してほしいですね。また別の楽曲も紹介してみたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!