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【楽曲紹介】 ペトラ(PETRA)「He Came, He Saw, He Conquered」

※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!

 

アメリカのメロディアス・ロック・バンド、ペトラ(PETRA)が、1987年にリリースした9枚目のアルバム『This Means War!の2曲目に収録。

 

ストリーミング中心にHM/HRを聴くようになってから、今まで以上に意識するようになったのが、CCM(Contemporary Christian music)系のアーティストです。このブログでも日本でさほど知られていないバンドや楽曲を取り上げてきましたけど、クリスチャンロックにおける先駆者にして世界で最も知名度のある存在なのが、このペトラでしょう。

 

ペトラはインディアナ州フォートウェイ出身で、中心人物のボブ・ハートマン(G)により、72年に結成されました。以来、2005年に解散するまで、20枚以上の音源を発表し1000万枚以上のセールス、グラミー賞へのノミネート等、日本での知名度から考えられない輝かしい歴史を刻みました。バンド自体はその後、散発的に復活し50周年を迎えています。

 

CCMというキリスト教の布教を目的としたバンドだけに、日本での本国とは180度違う状況は理解できますし、歌詞に重きを置く音楽ファンには受け入れにくいかもですけど、筆者のようにサウンド重視の洋楽ファン、HM/HRファンなら、こんな素晴らしいバンドがいたことに驚かされるはずです。

 

初期はアコースティックなロック未満のソフトなサウンドで、アーシーな雰囲気も漂わせていましたが、時代に合わせサウンドを巧みに変化させていきます。80年代に入るとよりハードになり、80sのハード・ロック、産業/アリーナ・ロック、AOR的な要素満載の高品質な作品を次々と発表。この時期がHM/HRファンに最もしっくりくるでしょう。

 

今回ピックアップした「He Came, He Saw, He Conquered」は、87年という煌びやかな音楽シーンの時代にマッチした、キラキラシンセ全開のキャッチーでポップなセンスが光る、ハードエッジなアリーナ/産業ロック・チューンです!

 

楽曲自体はCCM系御用達のカンサスのジョン・エレファンテとボブによる共作なのが納得の良曲で、ジョンは本作に加えこの時期のペトラではディノ・エレファンテとともにプロデュースも務めています。シンガー、ジョン・シュイットの突き抜けるハイトーンボイスが醸し出す清涼感も心地良いですね〜。

 

80年代のアルバムはストリーミング未解禁が多いものの、ベスト盤で数曲ずつ聴けるので、ぜひペトラワールドを体験してほしいですね!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!