※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます！
アメリカのメロディアス・ハード・ロック・バンド、シューティング・スター（SHOOTING STAR）が、1985年にリリースした、5枚目のアルバム『Silent Scream』の1曲目に収録。
70年代後半にミズーリ州カンザスシティで結成されたシューティング・スター。ラインナップを幾度も変えながら長きに渡り断続的に活動を行い、メロディを重視したクオリティの高いアメリカン・ハード・ロック系の楽曲を安定して生み出してきたにも関わらず、とりわけ日本では知る人ぞ知る、通好みのバンドに甘んじてきた感があります。
確かに、アルバムが全米チャートの上位を賑わすやけでもなく、ヴァイオリン奏者が在籍しても、同郷のカンサスに比べるとアメリカン・プログレ・ハードというにはノーマルな音楽性でした。アー写もあまり出回ってませんし、なんとなくバンドイメージが掴みづらい点は否めない事実でしょう。
それでも、80年代にリリースしたデビュー作から5枚は、シューティング・スターの黄金期といって良い作品群で、作風に差異はあれど、良質なアメリカン・ハード・ロックとして、一度はストリーミングで耳にしてほしいと思います。ちなみにデビュー作は、まだ当時小規模だったイギリスのヴァージン・レコードが、初めて契約したアメリカのバンドだったそうです。
5作品の中でも、初期の骨太な色合いが抜けて、洗練されたいかにも80s風味のメインストリーム産業/アリーナロックに急接近した『Silent Scream』は、彼らの最高傑作に相応しい出色の出来になっています。今回ピックアップした「Summer Sun」は、そのオープニングを飾るスペーシーでメロディアスなハード・ロック・チューンです！
近未来的でちょいと微妙な（汗）ジャケのイメージを表現するように、シンセを全面に押し出したアレンジがなされており、実にメロウな旋律と分厚いフック満点のコーラスがラジオフレンドリーで、楽曲の魅力を存分に表現していますね。
なんともせつなく甘酸っぱいメロディを聴いていると、タイトル通り、遠い日の夏の思い出が蘇るようですよね（笑）。アルバム自体は”産業ロック請負人”のロン・ネヴィソンがプロデュースしています！
ぜひ、一度聴いてみてください！
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