※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2025年11月21日、日本のヘヴィ・メタル / ハード・ロック・フュージョン・ギタリストのRie a.k.a.Suzaku(リエ・エー・ケー・エー・スザク ) のミニアルバム『Sky』と、日本のガールズ・フュージョン・バンド、 ミューゼズ(MUSES)のミニアルバム『4 Seasons』がリリースされました。
個人的に注目していたRie関連の作品が2作同時にリリースされたので、まとめて新作レビューしていきましょう。
●Rie a.k.a.Suzaku 『Sky』
現代ジャパメタシーンでの女性テクニカル系ギタリストの先駆的存在、Rie a.k.a.Suzakuが、デビュー15周年の節目を迎えました~。2010年のデビュー作からの楽曲を以前ご紹介していましたね。
当初はガールズ・メタル系の一角でのソロギタリストに位置づけられていましたけど、次第に歌モノからインストゥルメンタルの比率を高め、さらにはハードなフュージョン系のテイストを本格的に取り入れ、音楽性の幅も広げていきました。
驚くべきはこの15年で送り出した音源の多作ぶりでしょう。フルアルバムに加え、ミニアルバムなど10枚をゆうに超える作品を作り上げています。しかも一定のクオリティを保った楽曲やギタープレイを毎作期待に応える形で聴かせてくれます。
レビューを失念してしまったんですが、フルでは最新となる2024年の『Mystery Hunter』は、ジャパメタにおけるギターインストの名作として位置付けたいほど、とりわけレベルの高い作品でしたね~。
そんな15周年の節目を祝うひとつが、5曲入りのソロ作となった本作です。歌モノとインスト両方で、メタル系中心に音楽性もバランスよく収録されており、曲数が少ないながらも、15年の歴史をダイジェスト的に振り返るような印象を受けます。
歌モノでは1曲目の「Battle for Freedom」にラウドネスの山下昌良(B)、ブラインドマンのRay(Vo)が参加。VOW WOWを彷彿とさせるドラマティックでメロディアスなメタルで、ついつい人見元基がもし歌ったら??と、思わず妄想してしまう良曲ですね~。
女性シンガーTiAを迎えたAOR風味の「Hope for Tomorrow」も聴きごたえがあり、インストも含めて、Rieならではの変わらぬメロディセンスやコードセンスに溢れています。ギタリストのみならず、ソングライターとしての非凡なる才能はもっと評価されるべきでしょうね。
バックを務める須藤満(B)、池尻晴乃介(B)、さらに長年の盟友となった佐藤奏(Ds)を加えた名手たちのプレイも実に素晴らしく、Rieの楽曲に骨格と彩りを与えています。不満なのはミニではなく、フルで歌モノももっと聴きたい!と思わせるほどの充実作なのは間違いないでしょう。
今回はアルバム5曲目に収められたインスト局「空(Coo)」をピックアップしました!Rieのもとから旅立ったうさぎのCooを想って作られた楽曲で、そうした背景を思い描くとエモーショナルなメロディラインがより感動的に胸を打ちます。MVも併せて見てほしいですね。
聴いてほしい度
90%
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●ミューゼズ(MUSES)『4 Seasons』
Rie a.k.a.Suzakuのソロ15周年と同時で、Rieが並行で活動する4人組本格派ガールズ・ハード・フュージョン・バンドの最新5曲入りEPもリリースされました~。こちらもジャパメタ拡大解釈シリーズ(笑)で、以前に1曲ご紹介していましたね。
メタル系を出自とするRie、KOIAIでも活躍するガールズシーン最強の技量を持つドラマー、佐藤奏が在籍することで、ジャパメタファンにもとっつきやすいフュージョンをクリエイトしているミューゼズですが、今回も5曲のみとは思えない充実した仕上がりになっています。
春夏秋冬をテーマに4人のメンバーがそれぞれの季節をイメージして作曲、というコンセプトがわかりやすくて良いですね~。春担当の佐藤奏は、父でプロデューサーの正則氏作による爽快なフュージョンテイストが全開。夏の深井麻梨恵(Key)は、思わず歌い踊りたくなるノリの良いサンバ風味で、秋の芹田ジュナ(B)は、しっとりとジャジーなムードを決め、そして冬のRieは、ウインタースポーツの醍醐味を表現したようなハード系のフュージョンと、バラエティに富んで飽きさせません。
Rie作のもう1曲は、これまたミューゼズらしいフュージョンナンバーで、4曲の一部がモチーフで入っているのが面白いアイデアですね~。高度なミュージシャンシップによるひたすらレベルの高い演奏と楽曲づくりの妙から、ガールズバンドという冠がもはや不要な存在に成長していますね。コンセプトも含め、5曲でもフルに劣らない満足度を得られる作品でした。
今回はアルバムの1曲目に収められた「Feel Like Something Good -Sparkle of Spring-」をピックアップしました!こうした煌びやかでハード&メロディアス、テクニカルなフュージョンを、さらっとセンス抜群に聴かせるのはミューゼズならでは持ち味といえるでしょうね!
聴いてほしい度
90%
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ミニアルバムはこちら!
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