※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、マインド・オデッセイ(MIND ODYSSEY)が、1995年にリリースした2枚目のアルバム『Schizophenia』の1曲目に収録。
ベラルーシ、ミンスク生まれのギタリスト、ヴィクター・スモールスキ。個人的に大好きなギタリストの一人なんですが、レイジ、アルマナックなどでの活動とともに忘れられないのが、このマインド・オデッセイですね。90年代の正統派ヘヴィ・メタル冷遇期に、精力的にアルバムをリリースしてくれた貴重なバンドのひとつでした。
ジャーマン・メタラーのグレシャス・ヴァイオレンスで活動したマリオ・ル・キール(Vo、B)とフランク・ショルツ(Ds)を中心に、93年に結成されノイズからデビュー作をリリースします。
日本ではメロパワの新星としてマニアに歓迎されましたが、デビュー後にメンバーチェンジが勃発。ここで加入したのがヴィクターでした。マリオもベース兼任ではなくシンガーに専念し、新体制を整えて約2年後にリリースされたのが、この『Schizophenia』でしたね。
ヴィクターの加入によりレベルアップした印象を受けますし、ハーマン・フランクがミックスしたサウンドはパワフルさを増しています。バックヴォーカルとして、ファア・ウォーニングでちょうど人気を高めていたトミー・ハートが参加しています。
今回ピックアップした「Schizophenia」は、ツインバスドラムの連打とリフの嵐で疾走する、典型的な正統派のパワー・メタル・チューンです!プリーストかライオットかというゴリゴリのメタルで、いやがおうにもヘッドバンギングを誘発されるでしょう。
マリオのロブではなく(笑)ラルフ・シーパーズを彷彿とさせるハイトーンもいいですし、ヴィクターの卓越したプレイはこうしたメタルど真ん中の楽曲に合いますね~。
その後、次第にプログ・メタル色を強めていきますが、一貫して安定したレベルの作品を生み出し続けてくれました。ストリーミングでばっちり聴けますので、改めて再評価したいですね!ちなみに本作もですが、日本盤リリース時とジャケットが違うものが多く、ややこしいので要注意です。
ぜひ、一度聴いてみてください!