※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ジューダス・プリースト(JUDAS PRIEST)が、1978年にリリースした4枚目のアルバム『Stained Class』の4曲目に収録。
発売されたばかりの最新アルバム『Invincible Shield』にちなんで、今週はジューダスのアルバムから、これまで紹介してこなかった70年代のアルバムの楽曲を中心に、1曲ずつ選んでいきたいと思います!
昨日はストリーミングでは現時点で聴ける一番古い作品の『Sin After Sin』からご紹介しましたが、今回はその1年後にリリースされた次作からいってみましょう。
この時代のイギリスのロックシーンといえば、周知の通りパンクムーブメントが吹き荒れていました。セックス・ピストルズのデビュー作が1977年10月発売で、本作が1978年2月発売とほぼ同時期ですね。
そんなハード・ロックがオールドウェイヴと揶揄される冬の時代に、ヘヴィ・メタルにフォーカスした音楽をクリエイトしており、まさにジューダス・プリーストによる鋼のアイデンティティが貫かれた名作に仕上がりました。
『Sin After Sin』においてもヘヴィ・メタル・バンドとしてのプリーストの出発点が垣間見れましたが、ここではバンドロゴがお馴染みのデザインに一新されたように、バンド初期の音楽性からの過渡期を経て、現代のプリーストへと直接繋がる礎を築き上げたと言えるでしょう。
その象徴となったのがオープニングを飾る名曲「Exciter」ですよね。サイモン・フィリップスこそパーソナルメンバーにならなかったものの、2バスを駆使するレス・ビンクスの加入により、16分のツインバスドラムの連打とギターリフの刻み、ロブの凄まじいメタルシャウトという「メタルの型」の典型を確立しました。
この曲の出来は抜けているわけですが(後は「"Beyond the Realms of Death」ですか)、筆者は初めて「Exciter」を聴いたのがライヴ作『Unleashed in the East』で、後追いでスタジオヴァージョンを聴いた時、ギターの歪みも弱めで全体のサウンドも薄っぺらく感じたんですね(汗)。。
ということで、今回はその次くらいに好きなタイトル曲「Stained Class」をピックアップしました!ギャロップのリズムでドライヴするリフの刻みがカッコ良く、ここでは歪みや厚みも比較的あって、今のプリーストに通じるメタル要素がダイレクトに感じられますね。
ロブとグレンによる楽曲だけに、一風変わった歌メロを次々と覆いかぶさるように重ねたロブのど迫力メタルヴォイスと、ギターパートの波状攻撃は迫力十分で、この時期の名演のひとつと言えるでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!