※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、ジューダス・プリースト(JUDAS PRIEST)が、1978年にリリースした5枚目のアルバム『Killing Machine』の4曲目に収録。
発売されたばかりの最新アルバム『Invincible Shield』にちなんで、今週はジューダスのアルバムから、これまで紹介してこなかった70年代のアルバムの楽曲を中心に、1曲ずつ選んでいきたいと思います!
昨日のご紹介した『Stained Class』が1978年2月で『Killing Machine』が1978年11月と、当時パンクムーブメントが吹き荒れるイギリスにおいて、わずか1年にも満たないタームで新作を畳みかけたジューダス・プリースト。まさにブリティッシュHM/HRの砦をその勢いで死守してきたわけですね。
ジャケットには、今では当たり前にメタルらしさの象徴として根付いたレザー&スタッズのイメージが登場。その強烈にインパクトのあるアートワークからも、作風が前作以上に純然たる”メタル”へと接近していることを暗示していますね〜。
現代のプリーストへの礎を築きつつも、サウンド面でややパワフルさに欠いた前作に比べ、ここでは音質面が改善。プロデューサーは前作同様にジェイムズ・ガスリーですが、ギターの歪み度も上がり、ヘヴィでファットなサウンドは迫力十分。装飾をそぎ落とし始めたことでソリッドさを増し、ヘヴィ・メタル・バンドとしてのプリーストの密度がさらに増したと言えるでしょう。
楽曲面では人気曲以外で意外とバラエティにも富んでおり、キャッチーな「Evening Star」、ファンクメタルの原型「Burnin' Up」や、こちらはモダンヘヴィネス原型「Evil Fantasies」等など飽きさせません。個人的にプリーストで一番好きなバラードは以前ご紹介してましたね。
アルバムとしても当然名作レベルなわけですが、1曲となると超ベタではありますが、今回は名曲にして人気曲の「Hell Bent for Leather」をピックアップしました!3分にも満たない長さですけど、同じくらいの尺の「Breaking the Law」より断然好きです。
劇的なイントロからしてカッコ良過ぎてヤラれますけど、狂気を感じるリフや曲展開とそれを演出するロブの抑えた歌唱が効果的ですよね。決め決めの反復フレーズのギターソロもいいなあ~。ジャケットのイメージを見事に体現して、ヘヴィ・メタルの魅力を短い中にギュッと濃縮しまくった最高の一撃ですね!
ぜひ、改めて一度聴いてみてください!