※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・ギタリスト、アクセル・ルディ・ペル(Axel Rudi Pell)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Wild Obsession』の 1曲目に収録。
生粋のメタルマニアにとって、”Axel”といえばアクセル・ローズでなく、アクセル・ルディ・ペルで決まりでしょう(笑)。ジャーマン・メタル・バンド、スティーラーをら脱退後、実に30年以上に渡りソロ名義で活動を続ける、孤高のギタリストとして、ヨーロッパでは驚くほど高い人気を誇ります。
ヨーロッパのメタルフェスでもメインステージで演奏するのは当たり前ですし、世に送り出したスタジオアルバムは、間も無く発売の新作で実に21枚!を数えますので、もはや大御所と言える領域にすら達しています。
翻って日本での状況といえば、アルバムが国内盤化されることもほとんどなく、マニア御用達のギタリストにず〜っと甘んじているのは、不思議というか切ない感じがしますね。。
ぶっちゃけて要因を言うと(というか多くのメタルファンが認識してますけど汗)、ソロギタリストとしてのテクニック貧弱すぎ問題(汗)なのが、まず大きいでしょう。。無理やり音を詰め込んで、ぐちゃぐちゃに弾いてしまう速弾きや、微妙なビブラートなどは、今時ならアマチュアレベルです(滝汗)。
また、ソロ名義なのにプロジェクト?バンド?という、どっちもつかずな立ち位置が混乱を招いている気がします。それでも、海外でこれだけの支持を集めるのは、長きに渡って良質な正統派メタルを、多数創造しているからに他なりません!
ギターソロには多少目をつぶって聴いていくと、メロディ重視の隠れた佳曲に、いくつも出会えるでしょう。時間はかかるでしょうが、ストリーミングで1作ずつ試してほしいものです。
今回ピックアップした「Wild Cat」は、永きに渡るソロ活動の記念すべきキックオフを飾る、疾走メタル・チューンです!サウンドの完成度や整合性は、2作目以降の方が断然上ですけど、本作を最初に買ったこともあり、思い入れや曲を覚えている度合いは、こちらの方が上ですね。
ザラついたサウンドメイキングで刻む、アクセルのリフワークはクールですし、チャーリー・ハーンのヴォーカルとのコンビネーションも見事に曲のイメージにハマってますね。まさに”ワイルド”な匂いのするメタルに仕上がってます!
ぜひ、一度聴いてみてください!