※メタルの激しさとのギャップが美しい、バラードの魅力を紹介します!
アメリカのハード・ロック・バンド、キックス(KIX)が、1988年にリリースした4枚目のアルバム『Brow My Fuse』の4曲目に収録。
キックスはだいぶ以前にヘア・グラム・メタルの括りでご紹介しましたが、今回は誰もが知る”例の”バラードでいってみましょう〜。
ストリーミングをあれこれ検索している中で、たまたま出会ったのが、キックス最大のヒット作『Brow My Fuse』の30周年を企画したリミックスヴァージョンの『Fuse 30 Reblown(Blow My Fuse 30th Anniverary Edition)』でした。
キックスの動向を逐一追っているわけではないので、よく知らなかったんですが、CDのようなフィジカルで発売されておらず、デジタルダウンロードとストリーミングのみで聴ける作品なんですね。これを試しに再生してみると、、まるで曇りが晴れたようにクリアで、かつ音圧の強いパワフルなプロダクションに生まれ変わっているではないですか!
調べてみると、名手ボー・ヒルがオリジナル音源から、全面的にリミックスし直した音源で、ある意味30年の時を経て新たな命を吹き込まれた、聞き違えるほどの仕上がりになっています。オリジナル盤の音作りは、ナゼかもわ〜んとこもり気味で、音圧が低いのが玉にキズでしたので、これは真に価値ある企画盤と言えるでしょう。
磨き直した高音質で改めて味わいたいのが、全米ビルボード11位を記録し、80sのヘア/ グラム・メタル史に燦然と輝く不朽の名曲「Don't Close Your Eyes」です!クリアな音質のおかげで、楽曲の魅力を形作る音の重なり具合が、全て明瞭に聴こえてくるのは実に新鮮です。
大幅に強化された音圧により、甘くなりすぎないロッカバラードとしてのダイナミズムが、よりしっかり感じられるのも嬉しいところです。同様にリミックスされた他の収録曲も含め、30年以上の時を経て楽曲の魅力を再発見することに、きっと繋がるでしょう。オリジナルヴァージョンも貼りますので、ストリーミングを通じて聴き比べてほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!