※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
フィンランドのハード・ロック・ギタリスト、ラーズ・エリック・マットソン(Lars Eric Mattsson)が、1989年にリリースした2枚目のアルバム『No Surrender』の7曲目に収録。
イングヴェイに端を発する北欧のネオクラシカル・メタル、ギタリストの次なる注目株として、日本のメタルマニアの間で評判を呼んだ一人が、長~い名前で逆に覚えてしまう(笑)ラーズ・エリック・マットソンでした。
マニア御用達レーベルのフランス、ブラックドラゴンから88年にリリースされたデビュー作『Eternity』が、専門誌のレビューで異例の高得点を獲得したのが注目のきっかけでしたけど、今と違いレビューが売り上げを左右した時代ですから、輸入盤でも当時は結構な売り上げとなったことでしょう。
筆者もご多分にもれず、すぐに買いに走ったんですけど、マイナー臭漂うサウンドプロダクションとインスト中心の作風に、ちょっと過大評価かな?と感じました。それでも、ラーズのネオクラシカルなギタープレイには、イングヴェイとはまたテイストの違った原石ともいえる輝きが随所にあり、それなりに聴き込みましたね。
元々ラーズは85年にマイク・ヴァー二ーに発掘されたのがキャリアの原点ですから、ギター中心の作品をクリエイトしていったのは当然でした。デビュー作から連続でリリースされた本作はソロ名義ながらも、4人のメンバーが写るジャケのアー写が示す通り、よりバンド感を強めた作風で、個人的にはラーズのキャリアでは1,2を争う好きな作品です。
今回ピックアップした「Chasing Shadows」は、ユニゾンで刻まれる細かいリフと2バスも交えて疾走する、どっぷりネオクラシカル風味のヘヴィ・メタル・チューンです!プレイや曲調には北欧的な透明感を当然醸し出しているものの、フィンランド産ゆえか、よりメタル成分が高めに感じますね~。
注目のラーズのリードプレイは中間部にたっぷり繰り広げられ、粒立ちの良いピッキングを特徴に、難易度の高いフレーズを次々に紡ぎだしています。
その後ラーズはアーティスト活動の傍ら、自身のライオン・ミュージックを立ち上げ、ギター中心の作品を手掛け、日本のケリー・サイモンの作品もリリースしていますね。近年までラーズ自身の作品づくりも継続され、ストリーミングに数多くアップされてるので、また少しずつ聴いてみようかと思っています!
ぜひ、一度聴いてみてください!