※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
イギリスのハード・ロック・バンド、フォガット(FOGHAT)が、1975年にリリースした5枚目のアルバム『Fool for the City』の1曲目に収録。
元サヴォイ・ブラウンのメンバーらによって71年にロンドンで結成。純然たるブリティッシュ・ロック勢として語られるべきフォガットですが、渡米後の72年にアメリカのレーベルからデビュー作をリリースして以来、アメリカを主戦場にそのキャリアを積んできました。
さらに、サザンロックの匂いのすら漂うハードなブギーを主軸にしたサウンドを奏でていたため、英国産の象徴と言えるステイタス・クオーあたりとは異なり、ついついアメリカのバンドなの?と思わず勘違いしそうになります。
結成以来、途中解散時期やオリジナルメンバーの死などを経て、なおバンドは存続していますが、必聴作といえば本作と77年の『Foghat Live』に尽きるでしょう。フォガットのバンドとしての勢いが感じられ、唯一のTOP40入りを果たしたセールス面から見ても、突き詰めるとこの2作が残るんでしょうね。
今回はスタジオヴァージョンの方からで、ピックアップしたアルバムのタイトルを冠した「Fool for the City」は、「Slow Ride」と並び称されるフォガットを代表するハードなロックンロール&ブギーの名曲です!
ロッド・プライス(G)のキレッキレのコードカッティングが実に小気味よく、これだけで気持ちが高揚しますね〜。ロンサム・デイヴ(Vo、G)の熱き歌唱と心踊るキャッチーなサビの心地よさも申し分なし!
余計な装飾を施さずシンプル・イズ・ベストを体現するノリの良い曲調は、経年劣化せずに今の時代にも心に響いてきます。個人的には、この曲を聴くといつも「Born to be Wild」を思い出してしまいますが(笑)。
前述の2作以外も、70年代の作品はいずれも味わい深く一聴の価値ありで、ストリーミングにほぼアップされているので、改めて遡りながら聴いてみたいですね。それにしてもこの曲をカヴァーしていた西城秀樹はさすがロックですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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