歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。
イタリアのハード・ロック・ギタリスト、 エドアルド・タッデイ(Edoardo Taddei)が、2022年にリリースした2枚目のソロアルバム『Timeglass』の3曲目に収録。
YouTubeを見ていると昔と違い、テクニック的な観点だけで言えば、上手いHM/HR系ギタリストは世界中に掃いて捨てるほどいますよね。それが動画上で可視化されている凄い時代ですが、本当にいいなあ〜と思えるギタリストは案外少なかったりします。そんな中で、ちょっと目についた一人が、今回ご紹介するエドアルドでした。
動画はイングヴェイのお馴染み「Far Beyond the Sun」ですけど、技量の高さに加えて、音の粒立ちの良さやちょっとしたアレンジも俊逸だなあと、見ているうちに引き込まれてしまいます。
ローマ出身で今年23歳の若さを誇るエドアルドは、6歳から独学でギターをプレイし始め、小さい頃はメタリカやメガデスなどに影響されたようです。
そこからギターに大きくのめり込んだきっかけが、12歳の時に聴いたジェイソン・ベッカーだったと言います。エドアルドの今の風貌を見てわかる通り、ジェイソンの面影があり、エンドースで使っているアイバニーズのギターも、ジェイソンの影響が感じられますね。当然ジェイソンのコピー動画もたくさん出していますね。
こうしたコピーにとどまらず、2020年には初のソロアルバムをリリース。そしてクラウドファンディングを用いて、2022年には2枚目の本作のリリースに至っています。
今回ピックアップした「Faded」は、メランコリックで叙情的なメロディに彩られたハード・ロック・ギターのインストチューンです!タイトルにある通り、アーチ・エネミーのジェフ・ルーミズがゲストで参加しています。
ジェフの超絶なシュレッドに一歩も引かない、エドアルドの技巧を存分に堪能できますね。ソングライディング力はまだ発展途上ですが、かつてのシュラプネルの世界観を現代に甦らせたような作風は、むしろ今の時代に新鮮に響いてきます。
これだけの技量を持ちルックスも良いので色んなバンドに引っ張られそうですけど、すでにイタリアのメタルバンド、スクリームマシンのアルバム(おそらく日本未発売の新作?)を始め、いくつかの作品で弾いてるようですね。将来、ビッグネームに引っ張られることもあるかも?しれませんので、新進気鋭のギタリストとして注目していきたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
ジェフとのMVはこちら!