※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、 エイジアン・ブラック(ASIAN BLACK)が、2021年にリリースしたミニ・アルバム『Feel the Beat』の1曲目に収録。
2005年にリリースされたデビュー作では、藤原正紀(Vo)、日下部”バーニー”正則(G)、恩田快人(B)、梅沢康博(Ds)というメンツが集結したエイジアン・ブラック。すなわち、十二単、スナイパー、プレゼンス、リアクションの集合体とくれば、80年代のジャパメタファンにとっては、ちょっとしたスーパーグループとして、ワクワクせずにはいられませんでした。
残念ながら、この1枚以来、音沙汰が途絶えてしまったわけですが、約16年の時を経て再始動!となったのが本作でした。中心となる藤原、バーニーはそのままに、かつてはナイト・ホークス、近年ではBOWWOW G2等の活動で知られる松本慎二(B)、X-RAYの高橋”ロジャー”和久(Ds)が集結。新たなジャパメタスーパーグループして、胎動し始めたのは嬉しい驚きでしたね。
その音楽性は、80年代当時にそれぞれが奏でていたジャパメタとは異とする、実に伝統的で王道の70sに根差したハード・ロックですが、聴けば聴くほどに味がでてくるスルメ型のサウンドで、さすがに経験値の高い名だたるプレイヤーが掛け合わさっただけあるなあと、実感させられるでしょう。
今回ピックアップした「Nothing to Lose」は、ドライヴする粘っこいリフとグルーヴィーでタイトなリズム隊が実に心地よい、オーセンティックなハード・ロック・チューンです!感情を込めて明確に日本語詞を紡いでいく、藤原の味わいある匠の歌唱と、日本人のロックを強烈に感じさせる、キャッチーなメロディセンスもいい塩梅ですね~。
バーニーの変わらぬ叙情味あふれるソロワークも聴きどころですが、シンプルなアレンジと楽曲にもかかわらず、それぞれが出している音ゆえに音像がゴッつく野太いのは、ジャケットでの貫禄ある姿が象徴するキャリアがなせる業なんでしょう。
現状ストリーミングでは本作だけがアップされていますが、この7月にはフルのニューアルバムがCDでリリースされており、ライヴも含む今後のパーマネントな活動にも期待したいところです!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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