※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、スライ(SLY)が、1998年にリリースした4枚目のアルバム『Vulcan Wind』の4曲目に収録。
ラウドネスの二井原実(Vo)・樋口宗孝(Ds)、アース・シェイカーの石原慎一郎(G)、ブリザードの寺沢功一(B)という、名実ともにジャパメタのスーパーグループとして突如シーンに登場したのがスライでしたね。当初はアンセムの柴田直人が加入する可能性もあったようですが、いずれにしても凄いメンツであるのは間違いないでしょう。
デビュー作がリリースされた94年といえば、80sを彩ったジャパメタ勢は一様に低迷期を迎えていましたね。ラウドネスやアースシェイカーといった大物も例外ではなく、メンバーチェンジや解散など、かつての勢いを知るジャパメタファンにとっては何とも寂しい状況でした。
そんなジャパメタ冬の時代に華々しく誕生したスライですから、ファンの多くは諸手を振って歓迎したことでしょう。筆者も久々にワクワクしてセルフタイトルのデビュー作を手に取った覚えがあります。
大注目されたサウンドは、時代を反映したモダンヘヴィネスの要素を塗しながらも、コアな部分に80sのジャパメタ風味がしっかり残ったもので、個人的には十分に満足できるものでした。何より4人のプレイが、水を得た魚のようにイキイキしており、まだまだこの人達は終わらない!と実感させられましたね。
本来はそうした思い入れもあるデビュー作から紹介したいところですが、肝心の作品はストリーミング解禁されておらず、、4枚のアルバムのうち唯一ラスト作だけが解禁されていますので、この中からチョイスしてみましょう~。
今回ピックアップした「Can't I Be Forgiven」は、変拍子の中で絡み合う4人のプレイの凄みが光る、豪快なハード・ロック・チューンです!こうしたリズムでも圧倒的にタイトなラウドドラミングを魅せるひぐっつあんはやはり別格ですね~。
シャラのソウルフルなコードトーンやヴァン・ヘイレンぽいフレージングもクールですし、二井原の唱法もパワフルさの加減が絶妙で、この時代のヴォーカルパフォーマンスは結構好きですね。
グルーヴィーなテイストがある曲調ですけど、重すぎず明るさもあり80sの彼らのファンでも楽しめると思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!