※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、 ティルト(TILT)が、1987年にリリースした1枚目のフルアルバム『The Beast In Your Bed』の1曲目に収録。
ストリーミングでジャパメタ関連の新しい解禁はないかなあ〜と検索していたところ、ティルトを発見!1枚だけですが、2020年にリリースされた初の2枚組ライヴアルバム
『TILT 'N' ROLL CIRCUS』がアップされてました〜。デンマークのメロディアス・ハード系レーベル、ライオンズ・プライド・ミュージックが、本ライヴ作を海外リリースしたので解禁されたんですね。
80sのジャパメタファンにとって、中部・名古屋から登場したバンドでは、スナイパー、クロウリーとともに記憶に残るのがティルトでしょう。1983年に名古屋で結成されたティルトは、ラインナップを固めて音楽性をHM/HRへとシフト。ジャパメタファンにはお馴染みのライヴハウスE.L.L. を拠点に活動を続けました。
1985年にE.L.L. から2曲入りEP『CAN YOU FEEL INSIDE』、さらに1986年に6曲入りミニアルバム『STICK INTO YOURS』をリリース。これらの音源の発表に合わせて、名古屋から飛び出したティルトは、全国各地をツアーし相当数のライヴを展開。まさにジャパメタシーンでも屈指のトラベリングバンドとして、インディーズにおけるライヴの帝王の名をほしいままにしました。
そんなティルト初のフルアルバムのオープニングを飾ったのが、ミニアルバムのタイトルを冠した(ややこしい)「Stick Into Yours」です!
のちに普遍的なハード・ロックンロールへとよりシフトしていくティルトですが、この頃はまだ、いかにも80sのジャパメタらしい音像やテイストを漂わせており、ツーバスとリフで押し捲るこの曲あたりは、その典型と言えるでしょうね。
実力に見合った評価を受け、1988年には遂にメジャーデビューを果たしますが、ジャパメタブームも収束し、ビジュアルロック等が台頭してきたシーンはいかにもタイミングが悪く、、1996年ごろには活動を休止してしまいました。
ジャパメタ出身では、例えばアーグポリスが転じてイエローモンキーとして大ブレイクしましたが、ティルトの普遍的な音楽性とライヴバンドとしての実力を持ってすれば、タイミングさえ合えば、広義のJ-ROCKシーンに踊り出てもおかしくなかったように思えます。
その後、2013年頃からティルトとして活動を再開。ストリーミングで聴けるライヴ音源も、榊原 "American.Cherry" 武(Vo)をはじめ、ほぼ当時のメンツでの演奏が楽しめます。80年代の楽曲がより深みを増した演奏で味わえるベスト盤的な内容になっているので、通して試してほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!