※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・バンド、 スティングレイ(STINGRAY)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『レイン』の6曲目に収録。
ジャパメタブームの強烈な勢いが若干ひと段落しかけた時期に、何の前触れもなく、密かにメジャーデビューを果たしたバンドが、このスティングレイでした。
当時はライヴシーンで実績を重ねて、まだ意味合いのあったメジャーデビューをようやく勝ち取るのが通常のバンドヒストリーでしたので、なんだか不思議な印象もありましたし、バンド自体の存在を知らないジャパメタファンも多かったでしょう。
スティングレイは、ハイトーンシンガーの鈴木 治(Vo)を中心とした鍵盤奏者を擁する5人編成。伝統的なハード・ロックをベースとしながらも、ヘヴィ・メタル、プログレはもとより、歌謡曲や洋楽のポップスなどの要素も大胆に加味したサウンドを標榜していました。
85年といえば、レーベルメイトのアンセムなど硬派なバンドが台頭し始めていましたが、スティングレイはこれまたレーベルメイトのアースシェイカーに近いテイストで、あくまでも鈴木の歌とメロディに重きを置いていたのも特徴的でしたね。
しかしながら、アルバムタイトルを冠した「レイン」が某イーグルスの某「Hotel California」にクリソツ過ぎ!だったり(曲自体は案外好きです笑)、引用がツッコミどころ満載で、楽曲の幅を広げすぎだったりした感も否めず、ジャパメタファンにも中途半端な印象を与えたかもしれません。
専門誌でのレビューも酷評気味でしたが、個人的には改めて聴いてみる全然楽しめますね〜。ある意味、真の「歌謡メタル」チックな臭みが一周回って確実にクセになってきますし、この音楽性でメジャー進出できた80年代って、いい時代だったんだとつくづく思わされますよね(笑)。
今回ピックアップした「都会の肖像」は、激しさと摩訶不思議な臭さのバランスが絶妙に光る、歌謡ハード・ロック・チューンです!
曲タイトルからして天知茂か渡哲也か!(古っ!)という感じなんですが、サビのこぶしが回った歌いっぷりとか、歌謡曲どころか完全に演歌入ってます(笑)。これぞ真の「演歌メタル」という塩梅で、80sジャパメタシーンに密かに咲いた珍品に認定したいですね〜。
CDの再発が何度もされてますが、いきなり買うのはオススメしませんので(笑)、ストリーミングでまずは試してほしいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!