※タイトルに「METAL(メタル)」のワードが入った楽曲を紹介していきます!
イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、サクソン(SAXON)のシンガー、ビフ・バイフォード(Biff Byford)が、2020年にリリースした1枚目のソロアルバム『School of Hard Knocks』の7曲目に収録。
今年で御年72歳を迎えたビフですが、今もサクソンの顔としてメタルシーンの第一線で活躍するさまは、ただひたすらにカッコよく畏敬の念すら覚えてしまいます。英国紳士らしい男のダンディズムに溢れ、年齢を重ねて若い頃のビフと違った魅力を、その風貌からも歌からも感じ取れます。
サクソンとともに歩んできたシンガーとしての長いキャリアですけど、以外にもソロでの音源は本作が初めてでした。以前ご紹介したように、サクソンでも幅を広げた音楽性にチャレンジした時期や作品はあったものの、基本は正統なるメタルを歌い続けてきましたからね。
キャリアが熟した時期に発表されたソロ作ということで、ルーツに立ち返った内容を予想しましたけど、半分は当たった気がします。それでも全体の印象は、サクソンとは違えど、やっぱりビフが歌うとサクソンに聴こえる、それを再確認させられる作品でしあ。
参加メンバーにサクソン組が含まれているのも関係しているんでしょうが、どういうタイプの楽曲でも、ビフの特徴ある声自体がサクソンそのものだと脳裏に刷り込まれているのかもしれませんね。
サクソンとは毛色の違う楽曲も面白いんですが、今回はメタルタイトル括りということで、「Pedal to the Metal」をピックアップしました!サクソンの盟友、ニブス・カーター(B)との共作ですので、アルバム中でも最もサクソンの延長線上にある1曲でしょう。
適度に疾走しながらも重心の低い湿り気のある正統的なリフ攻撃は、曲タイトルを体現した曲調で、ビフのメタルボイスはさすが貫禄ぶりですね。バックを務めるプードルズ他のクリスチャン・リンドクヴィスト(Ds)らも、ソツのないプレイでビフを盛りたてています。
それにしても、本作は日本盤の発売がなかったんですね。。サクソン自体もスルーされるケースが多いですけど、日本盤の必要がないレベルの作品も多い中(汗)、なんだか勿体なく思えてしまいます。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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