※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。
イギリスのロック・ギタリスト、 ジェフ・ベック(Jeff Beck)が、1999年にリリースしたソロ名義としては7枚目のアルバム『Who Else !』の1曲目に収録。
ジェフ・ベックを追悼して、1週間に渡りストリーミングで聴ける楽曲をいくつかご紹介していきましたが、今回で一旦一区切りとなります。
ジェフが創り出す音楽、ギターにはいつも驚かされてきましたが、とりわけ驚きの度合いが大きかったのが本作でした。カヴァーアルバムを挟みつつ、何気に10年もの歳月を経てのアルバムだっただけに、ジェフもそろそろ渋いギタースタイルへの本格的に移行っするんだろうなあ~と思いきや、、
段違いに斬新かつキレッキレ!テクノ風の打ち込みはズンズンなってますし、超絶で解析不可能なフレーズをビシバシ入れてるしで、枯れるどころか進化しまくってますやん。世界中探しても、還暦の足音が聞こえる年齢で、こんな前衛的なギターを弾きまくる大物はいないでしょう。
世界3大ギタリストなんて言われてますけど、エリックやジミーが晩年に辿った道を考えれば、少なくともソロのギタリストとしての観点でみれば、3大ではなくジェフだけが孤高の存在なのは間違いないですよね。
ここでは女性ギタリストのジェニファー・バトゥンをバトルの相手に迎えてますけど、そうした新たな刺激を自身のプレイに反映させて、さらにトガって進化していくアンチエイジングなジェフの姿勢は、ぜひ多くのベテランギタリストも見習ってほしいものです。
今回ピックアップした「What Mama Said」は、アルバムの冒頭で驚かされた、インストゥルメンタルのテクノ・ハード・ロックとでも形容したくなるチューンです!ジェフの超絶なフレージングにタッピングの名手ジェニファーが絡みつくさまは、まさに圧巻!
今聴いても古さを感じさせない先鋭的な音楽をクリエイトしても、無理やり感がなく、自らの音として昇華させているジェフには尊敬の念しか浮かんできません!ジャケットに写る自然な姿がまたクールで格好いいですよね!
ぜひ、一度聴いてみてください!