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【楽曲紹介】デス(DEATH)「Overactive Imagination」

※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。

 

アメリカのデス・メタル・バンド、デス(DEATH)が、1993年にリリースした5枚目のアルバム『Individual Thought Patterns』の1曲目に収録。

 

通常モードに戻り、今回はスラッシュ・デス系でいってみましょう~。先回、ベーシストのスティーヴ・ディジョルジョを輩出したセイダスを紹介しましたが、彼の出世作ともいえるのがデスの2作品でしたね。

 

デスの総帥、チャック・シュルディナーが34歳という若さで逝去してから早20年以上の歳月が経過しました。この20年でさらに細分化していくメタルシーンにおいても、デスが残した音源の価値は一層高まっていったように思えます。

 

筆者がデスの存在を意識したのは、確かコンバットツアー2のライヴ映像でした。共演のフォビドゥンやダーク・エンジェルが強烈だった分、どこか淡々としたパフォーマンスにも見えたのも事実です。

 

とはいえバンドはタイトで、何よりセンターで複雑なリフやフレーズを奏でながら、強烈なデスヴォイスを吐き出すチャックの落ち着きはらった姿は、大物の片鱗と言えるオーラを滲ませ、音源で聴く印象よりも随分良かったですね。

 

そんな良い予感の通り、メンバーも刷新し一気にレベルアップした『Human』に続き、決定打と言える名作となったのが本作でした。轟音が渦巻く中で、よりテクニカルでプログレッシヴに進化したメタルは、もはや一介のデス・メタルではなく、チャックのみが辿り着いた孤高の”デス”メタルといえるでしょう。

 

前述のスティーヴに加え、ドラムにジーン・ホグラン、ギターにアンディ・ラ・ロックを迎えた体制は、チャックが創り出す唯一無二のメタルを具現化するのに申し分ない凄腕メンツといえるでしょう。

 

今回ピックアップしたオープニングを飾る「Overactive Imagination」は、アルバムの方向性を如実に表した、直情的なアグレッションを滲ませた複雑極まりないテクニカルなデスラッシュ・チューンです!

 

小刻みにブレイクやテンポチェンジをかましながらも突き進んでいく、各人の演奏アビリティの高さには驚愕させられます。個人的にはチャックの煽情的な美しいメロディで切り込んでくるギターソロにグッときますね。これだけ激烈で複雑な音を吐き出しているのに、サウンドの分離が抜群で不思議と耳障りのよい音作りも見事です。

 

95年の来日公演も体験できましたが、本作の世界観がさらに激烈な形で表現された素晴らしいもので、チャックの雄姿とともに記憶に刻まれています。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Overactive Imagination

Overactive Imagination

  • デス
  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes