※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2023年11月17日、アメリカのスラッシュ。メタル・バンド、セイダス(SADUS)の約17年ぶり6枚目のアルバム『The Shadow Inside』がリリースされました。
昨日のメロハーから一転しますが、リリースインフォメーションを見て、2006年の『Out for Blood』以来、実に17年ぶりということで楽しみにしていたセイダスの最新作が届きました~。海外ではニュークリアブラストからですね。
セイダスと言えば、以前のコラムで『Swallowed in Black』から1曲ご紹介しましたけど、衝撃のデザインのジャケットから早30年以上が経過したんですね。
未だにあの納豆男(笑)のような風貌が脳裏から離れませんが、30年後にセイダスが活動をしているとは想像もできませんでした。やはり一般的とは言い難い、聴き手を選ぶ激速激烈なスラッシュを身上としていましたからね。当時のエネルギーが2023年まで継続しているのは凄いことだと素直に思えます。
今作でのメンバーは中心人物のダレン・トラヴィス(Vo, G)、そして高速ドラミングの鬼、ジョン・アレン(Ds)のみ。残念ながらフレットレスベースの使い手、スティーヴ・デジョルジオ(B)はいないんですよね。。
国内メーカーのインフォメーションには、スティーヴの名前が何度も書かれてるので、すっかり参加していると思いきや、「スティーヴを輩出したバンド」って、何ともややこしいでしょ(笑)
2人体制になりつつも、圧倒的速くて過激、変態テクニカルでエクストリーム、デス的なニュアンスを盛り込んだスラッシュという基本線は何ら変わっておらず。多少現代的なサウンドプロダクションでミックスされ、今を生きるバンドとしての音像を主張してきます。
グレンの個性的なボーカルとジョンの手数の多く忙しないドラミングから、十分にセイダスらしさを感じるものの、やはりスティーヴ不在の物足りなさも否めません。あのビキビキした音で、ブンブンと動き回るフレーズで主張してくるスティーヴのベースがあってこそ、最後のピースが埋まるんでしょうね。良質な作品なれど足りないモノを痛感させられたのも事実でした。
今回はやはり徹底したファストチューンのアルバム1曲目「First Blood」をピックアップしました!高速チューンは他にも複数ありますが、セイダスならではの特徴を全て網羅したキラーな一撃に仕上がっています!スラッシュ、エクストリーム系のファンなら、聴いて後悔しないでしょう!
聴いてほしい度
80%
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