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【R.I.P.】スティーヴ・ライリー(Steve Riley)/ 元ワスプ、 L.A.ガンズ(ex W.A.S.P.、ex L.A. GUNS)

アメリカのハード・ロック・ドラマー、ティーヴ・ライリー(Steve Riley)が、2023年10月24日、67歳で亡くなりました。

 

ティーヴのご家族から、ライリーズ・L.A.ガンズの公式SNSを通じて発表されました。スティーヴは重度の肺炎を患っており、ここ数ヶ月は杖を使って歩いていたようで、ドラムを叩くのも不可能な状態だったのは辛いことです。

 

まだまだ若いのになんとも残念な訃報ですが、スティーヴといえば、80sのLAメタルシーンで重要な役割を果たしてきたドラマーでしたね。70年代末にはステッペンウルフの再結成に少し関与しつつも、最初に知られるのはLAメタルの重要作、1985年のキールの『The Right to Rock』でしょう。

 

キールを1枚だけで、かつ円満に脱退すると、トニー・リチャーズの後任として大きな話題を読んでいたW.A.S.P.に加入。1985年2枚目のアルバム『Last Command』3枚目の『Inside the Electric Circus』とライヴアルバムでプレイしました。

 

さらに87年にW.A.S.P.を脱退すると、LAのシーンでの期待の新星だったL.Aガンズに加入。『L.A. Guns』『Cocked & Loaded 』といったLAメタルの有名作をメンバーとして生み出していきました。

 

このLAガンズでの1990年12月の来日公演に行った記憶がありますが、スティーヴのタイトでパワフルなドラミングが、抜群の安定感を与えていたように思えました。

 

これはキールにしても、W.A.S.P.にしても同じで、とりわけキャラが濃くこけおどし的な部分ばかりがフィーチャーされていたW.A.S.P.に、濃いルックスで同化しつつも、しっかりとしたドラミングとライヴパフォーマンスで、バンドをより音楽的な面でも本格化させた貢献は大きいでしょう。

 

近年、L.A.ガンズでのメンバー間の権利関係により、2つのL.A.ガンズに別れてしまったのは残念でしたが、トレイシーやフィリップも今回の訃報にどういったコメントを出すのかきになるところです。

 

追悼の1曲は、個人的には最もスティーヴが参加したバンドのイメージが強いW.A.S.P.から、スティーヴが参加した1987年のライヴ作『Live... in the Raw』からお馴染みの「I Wanna Be Somebody」をピックアップしてみました。

 

ティーヴのドラムがかなりフィーチャーされたミックスで、抜けの良いチューニングとタイトなドラミングが、スタジオヴァージョンにはない魅力を付加しています。この曲を聴きながら、ご冥福をお祈りしたいと思います。

 

R.I.P. Steve Riley

I Wanna Be Somebody

I Wanna Be Somebody

  • W.A.S.P.
  • ハードロック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

 

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