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【楽曲紹介】ブラインド・イリュージョン(BLIND ILUSION)「Vengeance Is Mine」

※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。

 

アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、ブラインド・イリュージョン(BLIND ILUSION)が、1987年にリリースした1枚目のアルバム『The Sane Asylum』の3曲目に収録。

 

西海岸リッチモンド出身のブラインド・イリュージョンの結成は、スラッシュムーブメントのはるか昔の78年にまで遡ります。一貫してバンドを継続させてきたマーク・ビーダマン(Vo, G)を中心に、後にプライマスで活動するレス・クレイプール(B)も初期から在籍しています。

 

当初はプログレや70年代のハード・ロックを演奏していたようですが、メンバーチェンジを重ね、黎明期のスラッシュ系のバンドが登場し始めた西海岸のクラブシーンの中で次第にサウンドが変化。85年、86年にはビーダマンの古くのクラスメイトだったメタリカのカーク・ハメットがプロデュースしたデモを録音しました。

 

この頃はメタル・チャーチのジョン・マーシャル(G)も参加していますが、結局元ポゼストのラリー・ロランドが後任に加入。カークの後ろ盾でミュージックフォーネイションズと契約し、さらにクレジットはされてませんが、カークのプロデュースで80年代当時唯一となる本作をリリースに至ったわけですね~。

 

群雄割拠のスラッシュムーブメントにおいても、このブラインド・イリュージョン特異性は際立ってました。スラッシーでありながら、プログレッシヴでテクニカル。それでいて、グルーヴィーなフィーリングや摩訶不思議なリフとメロディ、リズムが複雑に交錯するサウンドは、言葉で形容しがたい中毒性を秘めています。

 

どの曲を選んでも強烈ですが、今回ピックアップした「Vengeance Is Mine」は、アルバム中で最も疾走感を含有した圧倒的な個性を放つスラッシュ・メタル・チューンです!

 

秒刻みで姿を変えていく複雑怪奇なリズムやリフの展開に、ついていくのがやっとですが、テクニカルなスラッシュにありがちな冷酷さではなく、しっかりと熱いアグレッションとグルーヴが渦巻いているのが凄いですね!

 

マークの個性的な声質による絶唱が何よりそこに貢献してますし、レスのウネリまくるベースプレイ、ラリーの超絶なギタープレイもクールですね。今聴いても十分にスリリングで、聴くたびに新鮮な発見のあるサウンドといえるでしょう。

 

復活作も2枚出ましたが、こちらもストリーミングで聴けますね。ベイエリアスラッシュの名バンドとして、改めて体感したいものです!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Vengeance Is Mine

Vengeance Is Mine

  • Blind Illusion
  • メタル
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes