※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、エクスオーダー(EXHORDER)が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Slaughter In The Vatican』の1曲目に収録。
85年に南部ルイジアナ州ニューオーリンズで結成されたエクスオーダー。ちなみに再結成後の日本盤では「エグゾーダー」とカタカナ表記されていますが、90年代のFEMSからの発売時は「エクスオーダー」で、なんとなく馴染みがあるので敢えてこちらにしてます(笑)。
ニューオーリンズといえば、ジャズ発祥の地というイメージで、スラッシュ・メタルのイメージはとりわけ少なく意外性がありますよね。90年に本デビュー作をロードランナーから、さらに92年に2枚目をリリースするも94年に解散してしまいます。
それから2008年に突如リユニオンし、3年後の2011年に再休止。そして、2017年に再始動して2019年に復活となる3枚目のアルバムをニュークリアブラストからリリースしています。
筆者はデビュー作を発売当時に、確かスラッシュならなんでも買う(笑)知人におすすめされて貸してもらった記憶があります。B級らしいジャケットの先入観や、当時スラッシュが多すぎで食傷気味だったこともあり、音を聴いてもスラッシーだけどなるほどねえ~くらいの雑な感想しか浮かばなかった(汗)のが正直なところです。
そんなエクスオーダーでしたが、後年になってパンテラとの関連性が語られてきました。いわゆるパンテラ的なスラッシュに留まらないグルーヴィーなメタルの先駆者として挙げられているようです。
確かに速さだけでなく、ボトムが低くヘヴィで分厚い音像が特徴で、ボーカルの歌唱スタイルもフィル・アンセルモを思わせる点があります。実際にメンバー間でも関連があるようですし、もしメジャー契約があればエクスオーダーがもっと注目される存在になったかも?しれません。
今回ピックアップした「Death In Vain」は、オープニングに相応しく、激烈な轟音をまき散らしながら、勢いよくかつ重く疾走するヘヴィなスラッシュ・メタル・チューンです!
デスにはならず、クロスオーバーでもなく、グルーヴ感を滲ませたスラッシーな音像は、確かに90年当時として特異性を有すると言えるでしょう。こうしたスタイルの原点としての魅力も辿りながら、改めて味わいたいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!