※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカの女性メロディアス・ロック ・シンガー、ロビン・ベック(Robin Beck)が、1989年にリリースした2枚目のアルバム『Trouble or Nothin'』の10曲目他に収録。
メロハー、産業ロック系ファンに信頼の厚い女性シンガーは数多くいますけど、ロビン・ベックはその中でも群を抜く歌唱力、大ヒットシングルを放った実績ともに、トップクラスのシンガーと言えるでしょう。近年では96年に結婚したハウス・オブ・ローズのジェイムズ・クリスチャンの妻として語られることもありますね。
ロビンのソロデビューは79年に遡りますが、当時はポップス、ディスコ、ソウルなどのジャンルで、有名アーティストのバックヴォーカルとして多彩なキャリアを積んできました。大きな転機が訪れたのは、88年にコカコーラのCMソングが舞い込んできたことでした。今回ピックアップした「First Time」がまさにその楽曲なのは広く知られるところでしょう。
本国アメリカでは無風だったものの、ヨーロッパ各国で軒並み大ヒット。イギリスや西ドイツなどでの1位をはじめとした各国のチャートで上位に食い込み、イギリスでは25万枚ものセールスを記録。まさにロビンの顔というべき楽曲になっています。
哀愁を極限まで内包し、サビで一気に頂点に昇り詰める珠玉のメロディとフックの強さは、大ヒットしたのが納得ですし、後世に語られるメロディアス・ハードの名曲のひとつといえるでしょう。それを完成させたのは、ロビンのハスキーで伸びやかな、圧倒的表現力を放つヴォーカル・パフォーマンスがあってこそでしょうね。
この曲はカヴァー曲も存在しますけど、本人歌唱で3パターンが確認できます。まず『Trouble or Nothin'』に収録されたヴァージョンは、80sのヘアメタル風のMVが作られ、いかにも当時のメインストリーム風味のアレンジ仕上がっています。こちらは残念ながらアルバム含め解禁されてないですね。。。
シングルヴァージョンは、ドラマ仕立ての別MVが作られ、ストリーミングでもコンピに収録されたモノを聴けますね。もう一つは2009年に『Trouble or Nothin'』を再録したセルフカヴァーで、トミー・デナンダーらが関与しています。こちらもストリーミングではコンピに収録されてアップされており、どれも歌が上手く甲乙つけ難いですが、聴き比べるのも良いでしょう!
ぜひ、一度聴いてみてください!